園長ブログ

京都駅ビル レゴブロックモデル

2012/11/19

「京都駅ビル開業15周年記念 レゴブロック日本上陸50周年記念 ビルドアップジャパン レゴブロック ステーション京都」というイベントが開催されていて、レゴブロックで作った京都駅ビルモデルが見たくて駅ビルに行ってきました。駅ビルモデルが展示されていたのは、東広場という場所です。はじめてこの場所に行きましたが、広いながらも落ち着いた雰囲気のスペースです。

長さ約5メートルのレゴブロックの駅ビルモデルは目の前にあるとかなりの迫力です。そしてかなり忠実に作り込まれています。建物の外観に当たる部分はもちろんのこと、吹き抜けの部分もていねいに作ってあります。レゴブロックモデルはおよそ100分の1モデルです。30万ピースあまりののブロックを、720時間ですからまるまる30日かかって作ったことになります。実物とブロックモデルを比較した表がありました。レゴブロックモデル京都駅ビル解説

このモデルのために作られた専用パーツも多少はあるのだと思います。どうやってデザインするのかわかりませんが、どのパーツをどう組み合わせてゆくのか、よく考えられるものだと思います。そして、組み立てるだけでも気の遠くなるような作業なのでしょうね。

     大階段(レゴ)

       大階段

     東広場(レゴ)

       東広場

美しい輝き

2012/11/18

今年もお目見えしたクリスマスツリー

京都駅ビルのデザインは確かに斬新です。正面から入ると鉄骨とガラスで覆われた巨大な吹き抜けになっていて、東西に行くほど次第に高くなる構造です。中央のコンコースにいると両側を山に囲まれた谷にいるように感じます。特に西側には全長70メートル高低差35メートル171段の大階段がそびえています。この大階段では、コンサートや大階段駆け上がり大会などのイベントが行われています。

つい先日、ここを通ったら、大階段の一番下の広場に大きなクリスマスツリーがお目見えしていました。毎年飾られているので、もうそんな時期なのかと思ってイルミネーションに彩られたクリスマスツリーを見ていたら、その後ろにも大きな光の絵が出現していました。よく見ると大階段がにもイルミネーションが施されているのです。階段の蹴込みの部分に様々な色に光るLEDが貼り付けられていて光っています。それがうまく制御されて様々な絵が浮かび上がる仕掛けになっていました。まるで、大きなモニターが出現していたかのようです。   

    大階段に設置されたLED

ちょうどクリスマスにちなんだイルミネーションがツリーとともにとても美しく輝いていました。

ついおもしろいものを見ると、これってどうなっていいるのだろう、どんな構造なのだろう、どうやって機能しているのだろう、誰がどうして作ったのだろうと考えてしまう性格なので、LEDはいくつくらい使われているのだろうと思って調べてみたらJR西日本のホームページに説明を見つけました。京都駅ビル大階段「グラフィカルイルミネーション」という名で、「大階段(125段)の蹴け込み部に帯状のフルカラーLED(14,750球)を取り付け、色の変化と明滅により、

   光の絵が出現した大階段

京都の季節、風景、催事などを表現する新たなイルミネーションを創造します。クリスマスイルミネーションのように期間を限定せず、通年で活用します。」とありました。「平成24年11月17日(土曜日)よりクリスマスイルミネーションとして運用を開始します。」ともあったので、その前の点灯を見ることができたのはラッキーだったかもしれません。

京都駅ビル

2012/11/17

先日、高校生の長男が学校の帰りに京都駅ビルに行ったら、すごいレゴブロックがあったと写真を見せてくれました。それは、レゴブロックで作った京都駅ビルでした。写真で見てもかなり精緻に作られている様子がわかり、とても見に行きたくなりました。

調べてみると駅ビルだけではなく、レゴブロックに関するイベントが行われていたので、レゴブロックが大好きな三男と一緒に見に行くことにしました。観光客でごったがえす京都駅ビルの5カ所でそれぞれ趣向のちがうイベントが行われていました。私が一番見たかったのはレゴで作った駅ビルです。レゴブロックと「京都駅ビルのヒストリー」という会場に駅ビルモデルはありました。そういえば、ラジオで京都駅ビル開業15周年といっていたので、それにまつわるイベントだったのだと思います。

    初代駅舎の写真と解説

京都駅は明治10年(1877)に初代駅舎が作られ、大正3年(1914)に2代目が、昭和26年(1952年)に3代目、そして平成9年(1997)に現在の4代目の駅舎が開業したという京都駅の歴史が当時の写真とともに解説されていて、その写真をレゴブロックで作った展示もあり、興味を引かれました。

現在の京都駅ビルを建設するにあたっての設計案を選ぶのははコンペ方式で行われ、原広司さんの案が採用されましたそうですが、その規模の大きさと斬新なデザインのため、賛成反対の議論が繰り広げられていたのを思い出します。あれから15年にもなるのです。       

レゴブロックで作った初代駅舎の写真


議論はありましたが、この京都駅ビルを皮切りにこのエリアに様々な商業施設ができたりして、いまではたくさんの人がこのエリアに集まるようになったと思います。以前は四条河原町辺りが一番の繁華街だたのですが、京都駅周辺もひとつのエリアになり成長しました。駅という性格上、観光やビジネスで京都を訪れる人たちが利用するのはもちろんですが、京都駅周辺に様々な目的を持って訪れる京都の人も増えていると思います。

確かにレゴブロックでできています

町もその時々に応じて姿を変えてゆきます。京都は歴史があり、たくさんの古いものや文化が残っている土地ですが、同時に新しいものをどんどん取り入れ、生み出すことも多い町です。歴史に学び、変えてはいけないところはしっかりと守り、変えるべきところは変えてゆく、そのことをしっかりとやっていないと、待っているのは衰退のみです。

保育だって、子どもを育てるってどういうことなのか。ということから人が育つ上で根本的に大切なことに根ざし、そして最新の研究成果などを活かして変えるべきところは変えてゆく必要があります。

小麦とほうれんそう 2

2012/11/16

ここに小麦を蒔きます。       「どこに?」って感じですか。

ほうれんそうの種を蒔きましたが、急に気温が下がってきたので発芽するかどうか少し心配です。発芽しても上に置いた草の間から芽が顔をのぞかせない限りその様子はわかりません。後はほうれんそうを信じて待つしかありません。

ほうれんそうにつづいては小麦の種蒔きです。完熟するのを待っている黒豆の間に種をまくことにしました。まず黒豆の足下にある草を移動して、土の表面が見えるようにしてから種をまきます。今度はどれくらいの間隔で何粒蒔くとかを気にせず、パラパラと蒔きます。ホントに「蒔く」という表現がぴったりの種蒔きです。適当に蒔いた後は土をかけることもしません。

     土の上の小麦です

小さな種がどこにあるかを見つけるのでさえ大変です。土をかける代わりに、掃きためた落ち葉を上からかけてあげます。種は一応土の上にいるので、根をだしたら土に根を張ってゆく事はできます。あとは大きくなって落ち葉をかき分けて芽を出すのを待つだけです。こちらも信じて待つしかありません。

ほうれんそうも小麦も芽を出すのが楽しみです。まだ、種を蒔いたばかりだというのに、「ほうれんそうが収穫できたら「子どもたちと畑でほうれんそうしゃぶしゃぶをしよう。」とか、小麦がとれたら石臼で粉にひいて、天然酵母でパンを作ろう。」

   落ち葉をかけて完成です

といった話しばかりで、農家の方や主任などそこにいたメンバーで盛り上がってしまいました。まさに「取らぬ狸の皮算用」ですが、そんな風に考えるのってとてもわくわくして楽しいものです。

黒豆が立派に実ったことで思ったのですが、ほんとに豆を土に埋めただけで、あとは全く何もしていないのに、ほんとうに全く何もしていないのに、こんなに立派でおいしい豆がたくさん採れてしまって良いのでしょうか。もったいない限りです。農家の方は「普通は手間暇かけて世話をし、やっとこれくらいのものが採れるのです。みんな頑張って世話をしているのですよ。」

命の巡りのある場所にはいろいろな生き物がいます

とおっしゃっていました。本当にありがたいことだと思うとともに自然の偉大さに改めて、敬服しました。

むぎとほうれんそう 1

2012/11/15

 草をどけて、土を少しならしました

季節の移ろいとともに、畑の様子も変化してきて、大豆を収穫したことを前に書きました。大豆を収穫したら、黒豆とナスそしてトマトが残っています。黒豆はまだまだ青いのでもっと熟すまでそのままにしておくしかありません。ナスも種を取りたいので、まだしばらくそのままにしておきます。トマトは霜が降りるまでは実がなるそうです。夏の間おおい繁っていた雑草と呼ばれてしまう草たちも枯れてしまい、トウモロコシや大豆を植えていたスペースが空いてきたので、お世話になっている農家の方と相談して次に植えるものを考えました。ひとつは小麦をもう一つは何か葉物をということになって、ほうれんそうに挑戦してみることにしました。

  初めて見たほうれんそうの種

まずは畑を少し整理しなくてはなりません。枯れてしまったとはいえ、草の上に種を蒔いてもしっかりと土に根を下ろすことができないかもしれませんし、どれだけの種が発芽するのかもわからないので、枯れた草を一旦どけて土が見えるようにします。ただし、収穫した後の大豆の根はそのまま残しておきました。根粒菌が大豆と力を合わせてせっせと窒素固定した肥料が残っています。畑を耕すわけではないので、大豆の根っこはそのままにしました。大豆が土に残してくれたお土産はありがたくいただいておきたいと思います。

    

 種を蒔いた後は、草をかけて完了

土の表面を出すために、草を取っていたらいろいろなものにであいました。以前植えたじゃがいもがそのまま実をつけていたり、どこからきたのか唐辛子が赤くなっていたりしています。土の中から出てきたじゃがいもはまとめて畑の端に埋め戻しました。また、芽が出てじゃがいもができるかもしれません。ほかにも葉っぱが立派に繁っていたじゃがいももあったので、それはそのままにしておきました。

土の表面が見えたら、鍬で少し土をならします。耕すのではなくて、ならすために表面をなでるといった感じです。そうしてからほうれんそうの種を蒔きます。15センチ間隔でほうれんそうの種を2粒か3粒くらい置くようにと農家の方に教えていただいたのですが、ついつい多めに蒔いてしまいました。たくさん出てくると、間引きをしないといけないかもしれません。

そのあとは、うすく、ほんとに薄く1センチの厚みもないくらいに土をかけてあげました。そしてその上から最初に掃除してどけた草を置いてゆきます。普通ならどけて捨ててしまう草ですが、これをかけておくことで、地面が乾いてしまうことを防ぐことができるそうです。

2012/11/14

久しぶりに猿がやってきました。畑に張ったネットの周りや上をうろうろしながら畑の中を狙ったり、ムクノキに登って実を食べています。とても高いところの細い枝に登っているので、子どもたちと「怖くないのかな?」「枝が折れて落ちたらどうするのかな?」といいながら見ていました。子どもたちも久しぶりに見る猿にやや興奮気味です。もちろん部屋の中から見ていました。今までも猿が出たら室内に退避していました。猿が子どもたちに近づいてくることはなかったのですが、念のためにそうしていました。

ところが、今回は少し様子が違います。攻撃まではしませんが、保育士や子どもに向かって威嚇をしたり、近づいて来たりします。子どもが園庭に出ているときは、保育士が棒を持って追いはらい、その間に子どもたちは室内に避難しています。危ないので、園庭に出るのを控えようと思います。

大きな群が来ているわけではないのですが、2〜3頭くらいが一緒に行動しているような感じです。

園庭で栽培していた椎茸が食べられてしまいましたし、今日は畑の中に入っていたという目撃情報もありました。すき間がないようにネットをしっかりと張ったと思っていたのですが、どこかにすき間を見つけたかネットを破って侵入したのでしょうか。せっかく熟してきている黒豆がやられては困ります。

それよりも何よりも、子どもが怪我をすることがあっては大変です。十二分に注意しなくてはなりません。

しかし、どうして今回の猿は人間に近づいて来るのでしょう。もしかしたら、誰かが食べ物を与えたのかもしれません。猿がいるからといって興味本位で食べ物を与えたりすると、人間はおいしいものを持っている。ということを学習して次からは近づいて来るようになることもあります。

前にも書きましたが、野生動物とのつきあい方はとても難しく、いろいろなことを良く考えて行動する必要があります。興味本位で安易に行動してしまうと、お互いに不幸なことになるのです。

  ムクの木に登って実を食べる猿

おみせやさんごっこ 2

2012/11/13

 キャンディーやさんのデイスプレイ

おみせやさんごっこでは、キャンディー屋さんというのが出店していて、ストローの先に紙や貝殻で作ったカラフルなキャンディーがくっついているものが売られていました。子どもたちはみんな、自分たちで作ったお金を持って買いに行っていました。私はお金を持っていなかったので、そういうと「いいよ先生はおまけだから」といってくれました。

昨年に続いて登場していたのが、「メロンころがし」スマートボール似ていますが、アイスクリームか何かが入っていたメロンの形をした容器を、子どもたちが牛乳パックを並べ、

お化け屋敷迷路はこちらです どうぞ!

様々な障害物を取り付けて作った板の上を転がして所定のポケットに入れば良い。といったゲームで、なぜか子どもたちはこれが好きです。

おもしろいと思ったのは、お化け屋敷迷路です。高さ80センチくらいのダンボールを立てた迷路の内側はお化け屋敷迷路というだけあって、お化けの絵が描いてあったり、ちょっと怖い装飾がしてあります。天井は暗幕が張られていて、ところどころにある暗幕のすき間から光が入ってくるくらいです。LEDライトを使った青白い光も少し不気味です。子どもに早くと急かされて入ってみると結構大変です。

   お化け屋敷迷路の内部

子どもは中腰で進めるのですが、大人は完全に匍匐前進です。薄暗いなか子どもたちが「ワー!」と脅かしながらやってきますし、他の子もいるのであまり動くこともできず、出口までは結構遠いし、狭いところが得意でない私はちょっと不安になりました。保護者と力を合わせて行ったお楽しみ会の迷路が印象深かったから子どもたちは作ったのでしょうか。なかなか興味深く体験しました。

子どもたちの作ったものは、一見何が何だかわからなかったりするものもありますが、子どもの話を聞いたり、細かなところをじっくり見ると深い意味が隠されていることがあります。それぞれにイメージを膨らませてそれを形にしようと試行錯誤しているのですね。

おみせやさんごっこ 1

2012/11/12

4・5歳児たちが、お店屋さんごっこをしていました。いつもこの時期には少し規模を大きくして、お店屋さんごっこをします。子どもたちがどんなお店を作るかを相談して決め、グループに分かれて意見を出し合いアイデアを出し合って、お店を作ってゆきます。そんな話し合いを通じて、子どもたちは自分の想いを伝えること、相手の想いを受けとめてゆく事を少しずつ学んでゆきます。時には大人が子どもが自分の気持ちを出せるように代弁したり、手伝うこともあります。

そうしてみんなで話し合ってできたお店は4軒、カレー屋さん、キャンディー屋さん、メロンころがし屋さん(スマートボールのようなゲームができるお店)そして、お化け屋敷迷路屋さんです。普通のお店というよりお祭りの夜店みたいな感じですが、子どもたちが作ってみたいお店だったのでしょう。

前にも紹介しましたが、このお店屋さんごっこに先駆けて、4・5歳児は遠足で商店街に出かけました。叡山電車に30分ガタゴトと揺られて出町柳まで、お買い物です。頼まれたお買い物を楽しむのと同時に、子どもたちなりにお店のイメージが膨らめばとその行き先を選んだのでしょう。

     たまごを ポン !

そして、いよいよおみせやさんごっこの日、2階の保育室に行くと、各お店は賑わっていて、「いらっしゃいませ!」の大合唱。キャンディーやさんとカレー屋さんに誘われて、まずはカレー屋さんへ。野菜カレーを注文したら、ご飯とルーが別々に出てきて、生卵のトッピングも着いていました。その上ドリンクとデザートまでついています。感心したのが生卵のトッピング。卵形のガチャポンケースを使って本当の卵を割るようにしてカレーにトッピングしてくれました。食後にはかわいらしい貝殻に入ったデザートやドリンクも運ばれてきました。子どもたちはノリノリで店員さんになりきっていました。

    デザートもついています

紅葉

2012/11/11

季節がどんどん進んで、11月も中旬になりました。立冬も過ぎ、日に日に気温も下がってきています。最低気温が一桁の日が多くなり、5度を下回る日もあります。そうした気温の変化に木々は敏感に反応して美しく色づいてきました。モミジもその他の木も日に日に赤くなってきています。

昨年は10月の終わり頃に一度寒くなったあと、少し暖かくなったのであまり紅葉が美しくなかったように思いますが、今年は順調に気温が下がってきているので、一日一日色が変わってゆきます。2日ほど留守にしていたら、一気に色が変わっていました。もちろんその時々でその時々の美しさがあるのですが、今は緑から黄色、オレンジ、赤など様々な色のハーモニーが美しい時期です。一本の木の中でも枝先の赤から、幹の近くの緑までグラデーションが美しかったり、となりの木でも全く違う色だったり、個性が楽しめます。

木によってすごくあざやかに見える木と、少しくすんで見える木がありますが、よく見ると葉っぱの一枚一枚がどれだけあざやかかで、全体の雰囲気が変わってきます。なにかの理由で少し枯れかかった葉が多いと、あまりあざやかには見えません。全体を構成するひとつひとつが輝いてこそ全体が輝くのだと思います。人が集まる組織でも同じなのかもしれません。ひとり一人が輝くために、ひとり一人ができることは何なのでしょうか?よくよく考えて、実践してゆく必要がありそうです。

色づいた木々を写真に撮ってみたので、ご覧ください。今日はお天気が良くなかったので、少し暗くなってしまいましたが・・・

おぜんざい

2012/11/10

茶道では冬になって、炉を使い始めることを炉開きといいます。初夏に摘んだお茶の葉を茶壺に入れて保管してあったものをこの日に茶壺の口を切って取り出し、臼でひいて初めて使うので、この日に行う茶事は「口切りの茶事」といわれ、いろいろな茶事の中でも最も正式な茶事なのだそうです。茶事ですから、懐石、濃茶、薄茶で客をもてなすのが本当なのですが、実際のお稽古でそこまでするのはかなり無理があります。

お茶を商っていらっしゃるお店の中には、この日にちなんだ壺切りのお茶というお茶があって、11月になると売り出されるのですが、とてもおいしいので、私の好きお茶のひとつです。

炉開きは旧暦の10月(亥の月)の初めての亥の日に行うことになっているそうです。その由来は、この日に餅を食べて無病息災を祈念する中国の風習によるそうで、この餅が「亥子餅」といわれます。ですから、炉開きのときには、この亥子餅をいただくのだそうです。

炉開きのときのお菓子にはおぜんざいをいただくと言うことも聞きました。小豆を甘く煮たぜんざいです。ぜんざいは仏教語の善哉(よきかな)がその由来と言われます。そういえば、お経の中に釈迦様が「善哉善哉」とおっしゃることが出てきます。おめでたい日に善き哉が語源のぜんざいを食べるのかもしれません。

懐石までは無理だけれど、せっかくの炉開きなのだから、ぜんざいくらいは作ってみようと前の日になって思いつき、ちょうど出かけていたので小豆を買ってきました。

去年は小豆から炊いて作るのは大変だと思って、あんこをお湯でのばしてぜんざいにしたら、先生から、「本当は小豆ができるだけつぶれないように心を込めて炊くのですよ。」と言われたのを思い出し、挑戦してみようと思ったのです。

もちろんおぜんざいを作るのは初めてなので、つくりかたを調べて、レシピと首っ引きでつくりました。洗った小豆を鍋に入れ、沸騰するまで炊いたら、お湯を捨てるという渋抜きを2回ほど行ってから小豆がやわらかくなるまで炊きます。そしてこれからが肝心、できるだけ小豆が潰れないように炊きたかったので、沸騰させないように、ごくごく弱火でゆっくりと時間をかけて煮ました。レシピでは1時間足らずでやわらかくなるとありましたが、たっぷり2時間以上かかってしまいました。小豆がやわらかくなったら、お砂糖を入れ、お塩をひとつまみ加えれば完成です。何となく思い通りの味に仕上がったので、翌日のお稽古に持って行ったら、皆さんにおいしいと喜んでいただけました。
我が家の子どもたちもおいしいと言ってくれたので、また作ってみようと思っています。

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