園長ブログ

ステンドグラス 5

2013/12/24

子どもたちが、とても興味と意欲を持って取り組んでくれたステンドグラス作り、子どもたち思い思いの作品ができあがりました。少し特別なケアが必要な子もその子に合わせた方法で取り組めるように先生方が工夫して考えてくれたので、とても楽しんで作品を作っていたようです。ひとり1人がやりたいことをやりたい方法でできるように環境を整えてあげることが、最も大切なことです。私たちの仕事は、子どもたちがやりたいことをどうしたら実現することができるのか、どんな環境が必要か、どんな条件を整えると良いのか全力で考えてやってみることです。今回のステンドグラスのように同じことに取り組むのであれば、その中で選択肢を用意して、子どもが自分で選べるようにします。決して大人が用意した一つのことを全員に同じように一斉にやらせるのではありません。

そんなことをして子どもがやりたいことばかりやっていては、やらなくてはならないことをやらなくなってしまうのではないかと思ってしまいがちですが、決してそうではないと思います。やりたいことを思う存分できるからこそ、困難なことにも取り組めるのです。自分がやりたいことを成し遂げるためには、困難を乗り越える努力をします。そこで達成感や充実感を感じられる。そういう経験が多ければ多いほど、困難に立ち向かう力が培われるのだと思います。もちろん子どもに好き放題させると言っているのではありません。その子の発達を最大限保障するために、子どもが意欲的に取り組めるような方法を考えるのです。その際、何歳児という枠にとらわれすぎない方が良いのです。もちろん、年齢が高い方がいろいろなことはできますが、その子に合った環境さえ用意し、その子が興味を持ち意欲的に取り組むことができれば、30分以上も集中してステンドグラス作りに取り組んで、すばらし作品を作り上げた3歳児のように、年齢に関係なく力を発揮するのです。

ステンドグラス 4

2013/12/23

興味を持った子どもから順に取り組み始めたステンドグラス作りでしたが、友だちが楽しそうに作っている姿や、できあがった作品を見て、ぼくもやりたい、わたしもやりたいとやってみたくなった子がたくさんになりました。しかし、絵の具の数や場所の関係から一度にできるのは多くて4人から5人が限度です。ランチルームは昼食で使うので、昼食時には会場を2階に移し、昼食が終わったら、2階でお昼寝をするのでまたランチルームに移動するなど、何度も引っ越しをしながら、数人ずつ取り組みました。

年齢に関係なく、下絵を描いて丁寧に進めて行く子、画面にいろいろな色を大胆においてゆく子、同系色の水玉模様を作る子、幾何学模様に挑戦する子、「マヨネーズみたい!」と細く絞り出せるマヨネーズをかけているかのように描く子、本当にひとり1人違っていてその違いがとても興味深く、楽しい時間を子どもたちと過ごしました。

中でも3歳児の女の子が、画面を端から少しずつ埋めてゆくようにたっぷりとガラス絵の具をおいていたのには感心しました。違う色を重ねると色が混じってしまいますし、絵の具の層が厚くなると透明感が出にくくなるので、それを伝えようとしましたが、あまりにも真剣なその子の顔を見たら、ことばをかけられなくなりました。余計なことはいわない方が良いのです。1色置いたら、すき間ができないように丁寧に別の色を置いてゆきます。それには集中力がいりますし、手指の力加減やコントロールも難しいと思うのですが、その女の子は30分以上も時間をかけて、じっくりと取り組んでいました。見ているこちらが思わず息を止めてしまうくらいです。こんなにステキな子どもの顔が見られるのなら、もっと思う存分できるようにしてあげたくなりました。できあがったその子の作品は、いろいろな色が不思議な模様を描く海のようでもあり、意志を持った液体が何かを形作る過程のようにも見えます。私は心の中で「命の海」と名付けました。

その後も、いろいろな子が「やりたい!やりたい!」と集まってきて大人気です。一度やった子ももう一度やりたいといいます。月曜日からも引き続き行う事にしました。全員の作品ができたら、やりたい子が自由にできる場を設けられると良いのですが・・・

ステンドグラス 3

2013/12/22

   試しに作ってみました

この鞍馬駅を飾るステンドグラスプロジェクトの企画がやってきたのは発表会直前だったので、先生達はみんな忙しく、子どもたちと一緒にプロジェクトに取り組むのは私と主任の先生が担当することになりました。最初どうやって子どもたちに提示しようか、いろいろ考えましたが、クラスごとに一斉にやらせることだけはしないようにしました。どうすれば子どもたちが興味をもってくれるか、やってみたくなるのかと考えましたが、もっとも目立たず自然な方法でアプローチすることにしました。

             

     楽しく作れます

最初に始めたのが土曜日の朝だったので、登園している子どもの数も平日よりも少なめです。園庭で遊んでいる子どもたちを見ながらランチルームに机を出して道具や材料を用意し、試作したものを見本がわりに並べていたら、5歳児の女の子が3人くらい集まってきて「先生なにしてんの?」と聞くので「楽しいことしようかなーって思てんねん。」といいながら試作品を見せ「こんなん作ってみたい?」と尋ねると、「うん!やるやる!」と答えが返ってきました。その子達に何をするのかを説明し、難しいやり方と、あまり難しくないやり方、そして簡単なやり方があることと、それがどんなことなのかを説明した後に、子どもたちにどれをやりたいのか選んでもらいました。その子達は下絵を描いて輪郭を描き、最後に色を入れるという難しいやり方を選んで取り組んでいました。いつもはおしゃべりが大好きな子たちですが、おしゃべりもせず、真剣なまなざしで黙々と取り組んでいる姿が印象的でした。通りかかった何人かがそんな様子を見て「なにしてんの?」と興味をもってくれたので、「あとでやってみる?」と誘うとみんな「うん!」と嬉しそうに返事してくれました。

派手に始めるのも一つの方法ですが、地味にやっていても、子どもが見つけて興味を示してやってくるものです。今回は、3・4・5歳児全員が最低一つは作品を作りたいという大人の都合もあったので、みんなが興味を持ってくれるのか少し心配ではありましたが、だれかが楽しそうにやっている姿を見たり、ステキな作品を作っているのを見たりすると、やってみたくなるようです。

ステンドグラス 2

2013/12/21

     ガラス絵の具

叡山電車の鞍馬駅を飾ろうという叡山電鉄さんの提案でステンドグラスを作ることになりました。試作をしてみると、これが結構おもしろいのです。ガラス絵の具は少し粘度が高めのトロッとした液体がプラスチックボトルに入っているので、絞り出すようにして使います。子どもの手の力でできるだろうかと少し心配になりました。特に黒色は粘度が高く、大人でも長くやっていると疲れます。

ステンドグラスのイメージするは黒い輪郭が縁取られていて、いろいろな色のガラスが入っているというものです。そこで考えついたのは、紙にあらかじめした絵を描いておいて、

乾く前のガラス絵の具 透明感はない

その上にCDケースをのせて、黒いガラス絵の具で輪郭を描き、乾かしてから色を入れてゆくという方法です。これならあらかじめ下絵を描いておくことができるので、しっかりと描きたいときには良い方法です。ところが、黒色の粘度が高いので、絞り出しながら描いてゆくのは難易度が高そうです。そこで次に考えたのは、下絵は省略して黒色で輪郭を描き、乾かしてから色を置いてゆく方法です。下絵がないので、自由度は高いのですが、黒色はしっかり使わなくてはなりません。輪郭を描かず、様々な色を子どもたちが好きなように置いてゆく方法も考えられました。そこで、子どもたちに、難しいやり方、あまり難しくないやり方、簡単なやり方として提示し、

少し乾いたら透明感が出てきました

子どもたちに選んでもらうことにしました。

試作をしているととても楽しくなってきて、試作兼見本がたくさんできてしまったのでした。

ステンドグラス 1

2013/12/20

先日、叡山電鉄の方から電話をいただきました。お話を伺ってみると、鞍馬駅を装飾するプロジェクトに子どもたちの力を借りたいというお話しでした。具体的な打合せのために来園して下さった担当の方が説明してくださったのは、駅を利用する園児や生徒が毎日乗降する駅を自分たちで飾るという企画を立ち上げるので、協力してほしい。沿線の同志社中学校や菊の花幼稚園、鞍馬山保育園がそれぞれ、八幡前駅、宝ヶ池駅、鞍馬駅で生徒・園児の手作りの作品展示や装飾を行い、沿線のクリスマスムードを盛り上げて、お客さまに楽しんでいただく。という企画なのだそうです。どんな方法で鞍馬駅を飾ればいいかなと考えていたら、叡山電鉄の方がステンドグラスを提案してくださいました。

100円ショップなどで販売しているガラス絵の具で透明のプラバンに絵を描きます。絵の具が乾くと、半透明になりステンドグラスのようになります。それをプラバンではなく、CDやDVDを入れるケースに描いて穴を開けて駅のつり下げられるようにするという構想です。話を聞いているとなかなかおもしろそうなので、私がやってみたくなりました。

まずは材料探しからです。100円ショップの中でも売り場面積の大きそうな所を狙って、あらかじめ電話で確認してから出向きました。最初に行ったお店では黒色がなくて赤、青、緑、黄色、赤の5色を購入、日を改めて別のお店に行ってみたら、黒の他に茶色もありました。次はCDケースです。オーソドックスな透明のものでも良いのですが、破損しにくいという理由で、半透明ながらポリプロピレン製の少し弾力のあるケースを探しましたが、どこのお店に行っても見つからず、結局透明なCDケースにしました。

材料が整ったら試作をしてみなくてはなりません。今回はCDケースのふたの部分だけを使うので、ふただけ外し、つり下げるための糸を通す穴を開けました。これが、充分に注意しないとすぐに割れてしまいます。3・4・5歳児の人数分40数個に穴を開けるのは意外と時間がかかりました。

職員バンド 4

2013/12/19

発表会当日、子どもたちがとても楽しそうにいきいきと発表をして、保護者の皆様も練習を重ねたダンスや歌を披露して下さったあとの、職員バンドです。気付くのが遅すぎて、練習も十分ではない自分自身に不安を抱えながらも、もうここまできたら覚悟を決めて楽しむしかありません。

職員が舞台に並んで幕が開くと、担当者が今回、なぜ職員バンドをするのかをこんなふうに説明してくれました。

今回、職員が、自分たちで曲を選び、自分の選んだ楽器をもって一つの曲を演奏することにしました。ひとりひとり違う個性豊かな職員が、自分の選んだ楽器を使って一つの曲を演奏するためには、全員が自分のパートをしっかりやること、その上で、他のみんなのことを考え、ハプニングにも対応できるように実力を養い、気持ちを一つにして曲に向かうことが大切だと考えたからです。
当園の理念は「みんなのいのち輝く保育園」です。自分の持ち味を活かすことによってひとり1人が輝く、その持ち味をもって、みんなの幸せに貢献することで自分のいのちも輝き、みんなのいのちも輝く。つまり「いのちが輝く」に通じるのです。
みんなが同じことをやるよりも、ひとり1人が自分のよいところを活かして、みんなのために貢献する。それは、当園がめざす姿であり、バンドの姿でもあるのです。だから職員バンドをやることにしたんです。

私はステージの上でこの説明を聞きながら、心の中で大きな拍手を送っていました。まさか理念に繋げて説明してくれるとは思ってもいなかったので、驚きのあとにはうれしさがこみ上げてきました。「みんなちゃんとわかってくれているんだ」と思うととても嬉しくなりました。

そして、演奏が始まると、練習の時以上に、楽譜を追うのが難しくなっています。明らかに練習不足です。練習量が豊富であれば、練習も本番もそれほど違わないものです。

多少ハプニングがありながらも、何とか無事に最後まで納めた職員の皆さんの力には心を動かされました。

後日お目にかかった保護者から、「職員バンド良かったですね!」ということばもいただきました。担当者を中心に、職員のみんなが理念に向かって心を合わせ、力を合わせて下さったからです。

ありがとうございました。

職員バンド 3

2013/12/18

職員全員でバンドを組んで、発表会で発表することになりました。保護者の方にお願いして作っていただいた楽譜が少しむずかしかったにもかかわらず、みんながんばって練習して、どんどんマスターしてゆきます。みんなとても忙しいのに、通勤途中に担当者の作ったCDを聞いたり、自宅で夜遅くまで練習したり、それぞれに努力していたようです。

みんな忙しいなか時間を作ってがんばっているんですから、私だってやらないわけにはいきません。CDを聞きながら、楽譜が読みやすいように書き足して練習してみるのですが、音楽苦手の私にはかなりのハードワークでした。

発表会前日、みんなで合わせてみると、初めて全員で合わせたにもかかわらず、結構いい感じではありませんか。私は、ついて行くのが精一杯というより、すぐに迷子になる(今楽譜のどこをやっているのかがわからなくなる)自分に嫌気がさして、ちょっと自己嫌悪というか嫌な気持ちになっていました。

家に帰ってもその嫌な気持ちが収まらず、心のもやもやを持って行くところがなくてイライラしたり、不機嫌になったりしていましたが、一通り葛藤したあとで少し心が落ち着いてきた時にこんな思いが浮かんできました。

みんなが、とても忙しいなか文句も言わず、それどころか半ば楽しみながら、がんばってここまで来た姿に触れて、みんながやってるから自分もやらなくてはいけないなんて思っていること自体が、みんなに対して失礼なのではないか。そう思ったら、いままで心にかかっていたもやもやの雲が少し晴れて、みんな、ステキな姿を見せてくれてありがとう!ぜんぜん気づけていなかった自分に気づきを与えてくれてありがとう!という感謝の気持ちにかわりました。そこからはなぜかスッキリして、「夜を徹してでも自分のパートをマスターしよう!」という気持ちに切り替えることができたのです。

でも、音楽の苦手な私が、気づくのが遅すぎる状態で、何時間かでマスターできるはずもなく、中途半端な状態で本番に臨むしかありませんでした。

職員バンド 2

2013/12/17

職員全員による職員バンドが結成されることになり、先ずは演奏する曲と担当パート選びです。曲は季節感のあるクリスマスソングメドレーになり、それぞれが好きなクリスマスソング3曲に投票し、得票数の多い方からを5曲メドレーで演奏する事になりました。演奏する楽器はピアノ、木琴、ギター、ウクレレ、ベース、カホン、タンバリン、ウドブロック、カスタネット、鈴、シンバルに決定、それぞれ自分の楽器や、子どもたちが使う楽器を使います。

曲が決まり、演奏する楽器も決まりましたが、5曲をメドレーでつなぎ、楽器ごとの楽譜を書き起こさなくてはなりません。音楽の得意な職員もいますが、そこまでするのはちょっと難しいのです。困ったときの保護者だのみ!保護者の音楽に造詣が深い方がいらっしゃるので、その方にお願いして楽譜を書いていただきました。すごく凝った曲ができあがりました。

そこで、担当者はこのままでは練習しにくいだろうと考えたようで、休日を全部使ってパソコンに各パートの楽譜を打ち込んで、パートごとの音をCDにしてみんなに配布してくれたので、楽譜を見たり、CDを聞きながら練習することができるようになりました。
あとはそれぞれが練習するのみです。なにかと忙しい発表会の前に練習できるのかな?と私は思っていいましたが、それぞれに時間を作り、仕事の合間や家に帰ってから練習したり、時間が合う人だけで合わせてみたりと、工夫をしながら練習したようです。全員が揃って合わせられるのは発表会前日の保育終了後のみです。

私は、簡単そうな鈴を担当することになり、練習に取りかかりましたが、なかなか難しく、最初は担当者が打ち込んだパソコンの画面を見ながら練習をしていました。まるでゲームの「太鼓の達人」のようで、練習しやすかったのですが、その練習方法だけだと、パソコンがないと演奏できないことになります。実際の演奏ではどうしてもテンポが変わるなど、パソコンの通りにはいかないので、自分で楽譜を見てその場に合わせて、演奏する必要があります。ですから、自分でわかりやすいように楽譜を工夫し、何度も練習して体で覚えるしかありませんでした。

職員バンド 1

2013/12/16

ギターサロンで、ギターやウクレレベースでセッションしたことを紹介してきました。みんなの目的が達成できるように、ひとり1人がそれぞれのできることで力を尽くす。ちょっと大げさかもしれませんが、チームプレイで目的に向かって取り組むということです。

ひとり1人違うので、やり方もちがう。だからこそ、なぜそうするのか、どんな目的を持ってそうしているのか、何をめざすのかという方向が、同じでなくては困ってしまいます。ギターサロンで言えば、「みんなで一つの曲を演奏する」ということが共有できていないと、一つの曲にならないのと同じです。その中でお互いに相手のことを考えて、誰かが困っていたら、待つことや、時には助けることも必要です。ギターサロンで初心者の私が戸惑っていたら、一緒に演奏してくれた人は待ってくれました。 「一つの曲を演奏する」という目標はわかりやすくて共有しやすいのですが、これが理念などになってくるとちょっと難しくなることがあります。

最近、当園の職員が全員で一つのことに取り組む機会がありました。(もちろん普段から、その姿勢で保育しているつもりではいます。)つい先日、生活発表会がありました。発表会では、子どもが歌や劇などを発表しますが、最後に保護者の発表と職員の発表が恒例になっています。保護者の皆様は、「子どもたちが力を合わせて発表しているのだから、保護者も何かしようという!」思いでダンスなどを披露していただくことが多いです。忙しいお仕事の合間を縫って、夕方に集まって練習してくださったり、家で練習しやすいように音楽や動画を用意したり、小道具を作ってくださったり、ほんとうに力を尽くしてくださっています。ありがたいことです。しかし、決して強制ではなく、できる人ができる形で参加して下さっています。

同様に職員からも子どもたちへのプレゼントや保護者の皆様へのお礼の気持ちで、歌や寸劇、楽器の演奏をしています。今年は担当者の発案で、職員バンドを作ろうということになり、それぞれに希望のパートを受け持って、一つの曲をみんなで演奏する事になったのです。

楽しい時間

2013/12/15

音楽が嫌いで楽器がとても苦手な私も、ギターサロンには楽しく参加することができました。これは、みんなでセッションしようという目的があったからだと思います。

どうして、自分は音楽や楽器の演奏が嫌いになたのかなと考えていたら、保育園に通っていた頃のことを思い出しました。課外活動でオルガンを教えてくれる教室があって、しばらくのあいだそこで習っていましたが、先生が厳しくて、あれをやりなさいこれをしなさいと言われるのが嫌になったという思い出があります。もともと向いていないのだと思いますが、それがきっかけで、嫌なイメージをもってしまい、苦手意識に繋がったような気がします。こんな自分の体験からも、子どもたちを○○嫌いにしないように気をつけてゆきたいと思います。

みんなで力を合わせて一つのことに取り組むことって、楽しいことなのだと思います。私たち人間は、基本的にはそういう性質を持っていると考えます。社会を作り、助け合うという生き方を選択したことで、人間は発展し繁栄してきました。ですから、社会を構成するひとり1人が自分の得意なことで力を発揮し、みんなの役に立つというのが、人間にとっては自然な姿なのだと思うのです。みんなが同じことを同じようにするよりも、それぞれの持っている力を発揮した方が、良いのです。それは、ひとりひとりが違っているからです。

ひとり1人の演奏する楽器やレベルが違っても、ひとり1人が自分なりに精一杯やってひとつの曲を演奏するのって楽しいんです。上に書いた、みんなのが違うから良いというのとは少し意味が違いますが、今の自分のままで良いということ、自分もその仲間の一員であることが感じられるということもあります。みんなで合わせようと思えば、自分以外の人に心を運ぶ事が大切になってきます。自分の好き勝手だけでは、みんなで合わせることはできません。チームとしてやってゆくためには、それぞれがそれぞれを受けとめることが必要なのだと思います。

初めて参加したギターサロンは、私にとってとても楽しい時間になりました。このギターサロンに参加して思ったのは、みんながチームで何かに取り組むときに、チームのつながりを深めるのに役立つのではないかと思いました。

関係者の皆様、ありがとうございました。

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