聞くことをはじめ、様々な感覚器官から入ってきた刺激に心が反応して連想が始まり、いつの間にか妄想になってしまう。その妄想も、良い妄想ならまだしも、不平不満や、誰かに対する批判、悲しい、苦しい、腹立たしい妄想の方が広がりやすいように思います。
こう書くと、とんでもないことのようですが、意外と気がつかないうちに自分自身にも起こっていることだと思います。気づかないうちにといいましたが、まさに気づかないうちにそうなっていることの方が多いようです。特に自分の主張ややり方が正しいと思っているとき、そう思い込んで、心が硬直しているときにはなおさら気づきにくくなります。だって、自分が正しいという想いにとらわれている人にとって、正しい自分とちがうことをする人は、間違っているとしか思えないですし、「あの人は間違っている」というイメージにとらわれてしまうと、その人の良いところまで、「間違っている」と思い込んでしまいます。
でも、こんな負のスパイラルには陥りたくないものですし、深く陥る前に抜け出したいものです。だってそこで最も苦しむのは自分自身ですから。