春休みが始まって、学童保育に通ってくる小学生が増えました。多い日には30人近い子どもたちがやってきます。ただ、部屋があまり広くないので、受け入れ人数を30名に制限しています。低学年から高学年までいろいろな子が来て、思い思いに過ごします。室内では、様々なカードゲームやボードゲーム、アイロンビーズ、レインボールーム、ビーズなどの遊びがあります。もちろん本もたくさんあって、読みたい子は自由に読めるようになっています。ビーズで細かな作業をしてアクセサリーを作っている子、とても細かな塗り絵に挑戦している子、レゴブロックで一所懸命に遊んでいる子、ホントそれぞれに楽しんでいます。
3月末のある日の夕方、2年生の女の子が私を呼ぶので行ってみると、レインボールームで作ったブレスレットをたくさん腕につけています。色違いでどれもていねいに作ったようです。たくさん作ったね。とことばをかけると、それには答えず、「先生どれが好き」と尋ねます。白と水色の色合いが爽やかでシンプルなブレスレットを指さすと「じゃあ、これあげる」と自分の腕から外して渡してくれました。「せっかくがんばって作ったのに、もらってもいいの?」と聞くと、「うん!」と笑顔で答えてくれました。そう言ってくれているので、お礼を言ってありがたくいただきました。
後で、指導員の先生に聞いた話しですが、保育園の先生に作ってあげようと、何人かの女の子が相談して、たくさんのブレスレットを作っていたようです。「先生にあげると喜んでくれるかな?」「どんな色がいいかな?」といろいろと相談しながら楽しそうに作っていたそうです。「これをあげたら先生喜んでくれるかな?」と誰かのことを思いやる気持ちがうれしいと思いましたし、みんなでそれを楽しんでいるところがとてもステキですね。