園長ブログ

活け込み 2

2015/04/11

華道の活け込みで、どうだんつつじの小枝2本のうち、とちらを切るか、迷いました。結局一方(写真の下の方、黄色い矢印で示した枝)を切って、上の枝を残しました。
もちろんどちらが正解と言うことはないので、どちらでも良いのですが、迷ってしまいます。

「間違ったと思ったら、それはそれで良いから、どんどん進みなさい。その時はその時のようにしたら良い!」先生は直接はおっしゃいませんが、いつもそんなことを教えてくださっているように思います。

切り落としてしまった枝は元には戻りません。過ぎ去ったことにいつまでもとらわれていても、どうしようもありません。それよりも現実を受け入れて、次の展開を考えることにエネルギーを費やした方が、いろんな意味で良いのですね。

どちらの枝を残しましょう?

こうなりました

活け込み 1

2015/04/10

お寺では「花供養」という法要の期間が始まっています。法要のほかに様々な催しが行われます。

保育園の近くにあるお寺の施設、修養道場では、「心をみがく集い」といって、華道、茶道、書道、水墨画などの教室があり、いろいろな方が日々研鑽を積んでいらっしゃいます。そんな皆さんの作品が花供養期間中に修養道場に展示され、薄茶席が設けられています。

私も休みがちながら、茶道と華道のお稽古をさせていただいています。華道の作品を作るため、先生にご指導をいただきながら活け込みをしました。私の花材はどうだんつつじ、アザミ、小菊の3種類です。

まずはどうだんつつじの枝をどう使うかが、ポイントになってきます。私が大きな枝を手にして、どうしようかと悩んでいたら、先生が、「この線が面白いから、ここで切って、こう使うといいんじゃない」とアドバイスをくださいました。おっしゃるとおりにしてみると、なるほど、落ち着きます。他の枝もどこにどう活けると良いのかと考えつつ、先生にアドバイスをいただきながら、なんとか活けました。

そこで、先生がおっしゃったのは、不要な枝を見極めて外しなさい。ということでした。また、これが難しいのです。枯れていたり、線が無駄に交差していたり、形のバランスがとれない原因となっている枝を切り落とします。

しかし、どの枝が対象になりそうなのかを見極めるのが、難しいのです。「この2本の小枝、どこにハサミを入れるかで表情が変わりますが、どうしますか?」と先生にたずねられますが、まず、なぜそこにハサミを入れる必要があるのか、なぜここなのか?そこからして私には難しいのです。さあ、どちらの枝を切りましょう?

寒さ

2015/04/09

ようやく桜が咲いたかと思ったら、急に冬がもどってきてしまいました。今朝の気温は4℃。満開の桜も凍える寒さです。きのうも、寒気の影響で寒い1日でした。東京で雪やみぞれが降ったと聞きました。この寒さも今朝までだそうですが、暖かな日がもどって欲しいものです。

それでも、季節は進んでいます。ソメイヨシノは咲きそろい、八重桜のつぼみも膨らんで来ています。今朝はイカルのさえずりが聞こえてきました。イカルは、体長20センチくらいの黄色いくちばしが特徴的な鳥で、澄んだ声で「キコキコキー」とさえずります。
自然は巡り、常に移り変わっているんですね。

はなまつり 2

2015/04/08

はなまつり、お釈迦様のお誕生をお祝いです。お釈迦様が誕生されたときには、龍が浄水を注いだとか、天から甘露といわれる甘い雨が降ったという言い伝えによって、お釈迦様のご尊像に甘茶をかけます。

このときにお祀りするご尊像は誕生仏といって、右手を上に上げて天を指さし、左手は垂れて地を指すお姿をされています。このお姿は、お釈迦様が摩耶夫人の右脇からお生まれになってすぐに7歩歩いて「天上天下唯我独尊」とおっしゃったという伝説によります。

天上天下唯我独尊は「私が一番偉い」という意味ではありません。我々ひとりひとりがそのままで尊い、誰かと比べて優劣をつけるのではなく、ひとりひとりが、それぞれのままで尊いということです。それは、人間に限ったことではないように思います。生きとし生けるもの、すべてのいのちが、そのままで尊い。生物に限らず、ありとあらゆる存在が、そのまま尊い。という意味でもある。そう思います。

当園の理念「すべてのいのちが輝く」は、そのことをあらわしています。どんな人にも物にも、その人、そのものにしかない尊さがあります。お互いに認め合い尊敬し合い活かし合える。そんな世界であることを願います。

はなまつり 1

2015/04/07

学校が春休みになり、めぐみ精舎の学童保育にもたくさんの小学生たちが通って来ています。小学生だけではなく、3月に卒園し、入学式を心待ちにしている子どもたちもいます。4月7日は30名を超える子どもたちが集まり、かなり賑やかだったようです。

そんな子どもたちのために、お寺では1日早いはなまつりを行ってくださいました。本殿前の花御堂に祀られたお釈迦様に、ひとりひとり甘茶をかけて、お釈迦様のお誕生をお祝いし、お祈りしたそうです。もちろん甘茶もいただいたでしょう。ほぼ満開となったさくらの下でおべんとうを食べるのを楽しみにしていた子どもたちですが、この日は強い寒気が流れ込んだこともあって、かなり寒い日になりました。子どもたちはおべんとうを持って行ったものの、寒すぎて、さくらを眺めながらゆったりとおべんとうを食べるどころではなかったようです。

私は、本殿に向けて出発してゆく子どもたちを見送りました。1人の男の子が、すごく薄着だったので、私の着ていた上着を貸してあげようと思い、彼に上着をさしだしました。彼はしばらく迷っていましたが、僕が借りたら園長先生の着るものがなくなるし、それに、上着を忘れたのは僕だからといって、上着を私に返しました。

風邪をひかないか?寒い中でお弁当を食べていて大丈夫か?とても気になったので、何度か勧めましたが、意志は固いようで、薄着のまま山を登ってゆきました。風邪をひいていないと良いのですが。

入園

2015/04/06

新しい年度が始まりました。在園児たちは、ひとつ大きくなったことが、とてもうれしくて、すごく張り切っています。少し前まで、小さいこのお世話なんてしようともしなかった子が、やさしく、さりげなく年下の子をサポートしていたり、いろいろなことを手伝おうとするなど、うれしさや自信にあふれ、積極的に行動しようとする姿が見られるから不思議です。自分からお手伝いをして、誰かに「ありがとう」と言ってもらうことで、さらに歓びは増し、また誰かによろこんでもらえることをしようと張り切っています。そんな経験をして、誰かに喜んでもらってうれしい!という気持ちを育んでほしいと思います。

今日は入園式、新しいお友達が加わりました。今年度は1歳児さんと3歳児さんの入園が多く、みんなとても緊張した面持ちで入園式に臨んでいました。

翌日からは、お母さんと離れて過ごすことになります。今までずっと一緒にいたお母さんと離れて過ごすのは、子どもたちにとって大きな不安なので、できるだけゆったりと落ち着いて過ごすことができるよう。先生方はいろいろと工夫しています。でも、しばらくのあいだ園内は泣き声の大合唱になることでしょう。早く慣れて楽しんでくれるとうれしいのですが・・・

開通式 6

2015/04/05

二ノ瀬バイパス開通式。その日は、春休みが始まったばかりで、めぐみ精舎には学童保育の子どもたちが集まっていたので、スタッフが小学生たちを連れて、トンネルウォークを体験しました。

少し遅い時間に行ったので、鞍馬側から半分まで行ったところで、展示を見て折り返すという駆け足の見学でしたが、子どもたちは、それぞれに楽しんでいたようです。京都市の建設局の皆様がとても新設に対応してくださって、いろいろとご説明いただいたり、普通では知る事ができないトンネル内の非常電話の使い方を教えてくださったり、貫通石を触らせてくださったり、展示品を解説してくださって、とてもよくわかりました。子どもたちも興味を持っていた子が多いようでした。

トンエル内での声の響き方が楽しかったのでしょう。随分賑やかな見学になりましたが、子どもたちの思い出になったのではないかと思います。

開通式 5

2015/04/04

二ノ瀬バイパスの開通式、鞍馬小学校、静原小学校、市原小学校の順で、3校の子どもたちのパフォーマンスが終わる頃には、トンネル内の舞台は片付けられ、テープカットにうつりました。

市長様はじめ来賓の皆様そして小学生たちも参加させてもらっていました。無事テープが切られた後は、市長様を先頭にトンネル内を歩くトンネルウォークです。実際にトンネルが運用され車が通るようになると歩行者は通行できなくなるので、トンネルの中を歩く最後のチャンスです。

地域の方を始めたくさんの方々がトンネルの中をじっくりと見ながら歩いていらっしゃいました。長さが828メートルあるトンネルの中央付近では、トンネルができるまでの様々な状況やどのように工事をしたかなどを示す展示があり、とても興味深く見せていただきました。

開通式 4

2015/04/03

二ノ瀬バイパスの開通式。トンネルの中での式典はとっても寒かったのですが、鞍馬小学校の子どもたちの寸劇で、とても暖かな気持ちになりました。鞍馬小学校の子どもたちの次には、静原小学校の子どもたちが、トンネルを出たところで、太鼓の演奏を披露してくれました。

トンネルを出ると、青空がひろがり、トンネルの中で凍えていた私には日差しがとても暖かく感じられました。その間にトンネルの中は舞台が撤収されて、テープカットからトンネルウォークに移る準備がされます。

静原小学校の子どもたちの太鼓の演奏について説明していた子は当園の卒園生でした。少し見ない間にずいぶん大きくなって、しっかりしたものです。とても頼もしく感じました。静原小学校も小規模校ですが、太鼓の演奏も力強く、みんなで協力して演奏している姿が、ステキでした。

静原小学校の太鼓に続いて市原野小学校の子どもたちが合唱を披露してくれました。市原野小学校はたくさんの子どもたちがいるので、合唱にもボリュームがあります。みんな美しい歌声を聞かせてくれました。

開通式 3

2015/04/02

式典の最後に、鞍馬小学校の児童たちが、舞台の上で寸劇を披露してくれました。タイトルは「60年後の二ノ瀬トンネル」60年後、鞍馬小学校の子どもたちが、地域のことを調べる学習で、二ノ瀬トンネルが開通したときのことを地域の人に質問しに行っているという設定でした。

当時5年生だった女の子は、もうおばあさんです。そのおばあさんに子どもたちがいろいろ質問すると、おばあさんは当時をふり返って答えてゆきます。そのストーリーの構成と言い、表現と言い、短い中にいろんな要素がちりばめてあって、とても楽しく、見せていただきました。

何よりもおばあさん役の子が、とても長い台詞をスラスラと、しかも情感たっぷりに言っていたのがとても印象的でした。他の子たちも台詞は少なかったものの自信たっぷり、堂々と役を演じ、トンネルの中が暖かい空気でいっぱいになりました。

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