園長ブログ

お膳 3

2015/05/02

端午の節句のお祝いの日、私は午前中に出かけないといけない用事があったので、園を留守にしていました。ですから、保育の中でどんな楽しみ方をしていたのか実際には見る事はできなかったのですが、園庭に製作などをはじめとしたコーナーがいくつかできて、子どもたちは好きに選んで遊び、楽しく過ごしたようです。

午前中の保育が終わって昼食の時間が近づいて来ました。私は出先で、昼食の時間が気になって仕方なかったのです。もちろんおいしいごはんを早く食べたいというのもあったのですが、お膳を列べたりして準備を手伝い、私の席を用意してくれた5歳児のSちゃんが、きっと待っててくれているのだろうなーと思ったからです。気になってしょうがなかったので、用事を途中で切り上げて、昼食に間に合うようにと急いで園にもどりました。

昼食会場になっている2階に行くと、私が選んだ座布団を敷いて、私の席が用意してありました。お膳の上にはお料理も列べられています。そして、私の隣の席には5歳児のSちゃんが座っていました。「席を用意してくれてありがとう」というと、Sちゃんはニコッとほほえんでくれました。

後で保育士の先生が話してくれたのですが、先生が「園長先生が来てくれて良かったね」とSちゃんに言うと、とてもうれしそうにしてくれていたそうです。その話を聞いて、食事に遅れなくて良かった。としみじみと思いました。

Sちゃんどうもありがとう。

お膳 2

2015/05/01

端午の節句に、お膳を使って昼食をいただきますが、その準備を手伝ってくれていた5歳児のSちゃん。保育士の先生と一緒にとても楽しそうに準備をしていたので、しばらく待っていましたが、そろそろ終わりそうだったので、見に行ってしまいました。

私が行った時には、もうほとんど用意はできていましたが、私を見つけたSちゃんは「園長先生の席はどうしよ?」と聞いてきました。なにか保育士の先生の考えがあると思ったので、「先生に相談してみれば」というと、なにやら話をしていました。私の座る場所は決まったようで、Sちゃんが次に私に聞いてきたのは「どっちの色の座布団がいい?」ということでした。

この質問には、ちょっと笑ってしまいました。当園では、あらゆる場面で、できるだけ子どもが選べるシチュエーションを作ることにしています。「大きい方か、小さい方かどっちが言い?」「1つか2つか3つ、いくつがいい?」など、いろいろな選択肢を提示して、子どもが選べるようにしています。いつも保育も調理も含めた先生方が、子どもたちが選択できるように心掛けてそういう環境を用意しているのからでしょう。Sちゃんも私に「どっちの色の座布団がいい?」とたずねたのだと思います。子どもは本当によく見ています。私たち保育者の言動は些細なことでも、子どもに大きな影響を与えるのだと、改めて思い直しました。

お膳 1

2015/04/30

前にも紹介しましたが、当園では年に4回、端午の節句、七夕、11月、ひなまつりの日に、お昼ごはんをお膳を使っていただく機会があります。0・1・2歳児は、ランチプレートを使ってみんなで食べますが、3・4・5歳児はひとりひとりのお膳を使っていただいています。全員が同じ部屋で食べるので、みんなで食べる楽しさも味わえますし、小さい子は、大きい子が食べているのを見ることができます。

3・4・5歳児の子どもたちは少し緊張しながらも、いつもとは違う雰囲気を楽しんでいるようです。もともとは伝統的な食文化の一端を体験する機会があればと始めましたが、もう20年以上も続けています。

今年も端午の節句をお祝いして、お膳を使って昼食をいただきます。5月5日は休園ですし、連休が続くので、今年は5月1日に行います。前日の夕方、幼児クラスの先生が、2階の保育室のあそびのゾーンを全て片付けて、お膳を列べて用意をしていました。5歳児のSちゃんが、どうしても手伝いたかったらしく、一生懸命に先生のお手伝いをしている声が、1階の玄関ホールにいた私にも聞こえてきました。どうやら、お膳や座布団を列べているようです。何をしているのか見に行ってみたいという思いもありましたが、邪魔をしてしまうかもしれないと思ったので、少し待つことにしました。

こいのぼり

2015/04/29

毎年、子どもの日の前後に鞍馬小学校で「こいのぼりの会」が行われます。地域の子どもたちの健やかな成長を願って、鞍馬小学校の学校運営協議会、鞍馬少年補導委員会、鞍馬民生児童委員協議会、鞍馬小学校PTAなどの共催で行われる行事です。その準備があったので、お手伝いに行きました。

鞍馬小学校に続く歩道橋に、のぼりを立てたり、こいのぼりを取り付けたりしますが、最も大変なのは小学校のグランドを縦断するようにワイヤーロープを張って、そこに地域の皆さんが提供してくださったこいのぼりを結びつける作業です。中でも電柱の一番上まで登って、ワイヤーロープを結びつける作業がとても危険で大変なのです。私も前に電柱に登った事がありましたが、とても高くて怖かったのを覚えています。

ところが、今年は児童の保護者の方が、お仕事で使っていらっしゃる高所作業車を持って来てくださったので、とても楽に、しかも安全に作業ができたようです。高所作業車が威力を発揮して、今までできなかった校舎の壁面にこいのぼりを結びつけたりもできました。

みんなが、それぞれの得意分野で力を出し合うと、いろいろなことができます。
5月6日こいのぼりの会当日は晴れて楽しい会になると良いですね。

春から初夏へ

2015/04/28

お寺に行ってみたら、八重桜が美しく咲いていました。ボリューム感のある花はちょっと派手な気もしますが、それはそれで美しいものです。中にはウコンという名前の黄緑色の花が咲く種類もあります。咲き始めは黄緑色で、時間が経つにつれて花心の方からピンク色に変わってきます。花が散る前にはまるで別の花のようになっているので、不思議です。

遅咲きの八重桜も満開を過ぎた頃、園の近くにはシャガの花が咲いていました。いつの間に咲いたのだろうと思ったのは、一気に咲いたからでしょうか。それとも私の気持ちがシャガに向かっていなかったので、 気づかなかっただけなのでしょうか。
そろそろ山は初夏の装いになって来ました。

もみじが、小さなかわいらしい花をつけていたかと思ったら、あっという間に種に変わっていました。小さなかわいらしいプロペラがたくさん付いています。

種が熟したら、クルクル回ってどこまで飛んでゆくのでしょうね。

スイーツマラソン 4

2015/04/27

参加したいみんなが集まって、楽しんだスイーツマラソン。みんなが楽しみながら、協力してひとつのことを成し遂げる。そんな経験ができる企画っていいと思います。もちろん普段の仕事では、チームワークを活かしてくれているのですが、仕事以外のことでも、一つの目標に向かって力を合わせること、そのことが楽しいと感じられることはステキですし、一体感も高まります。いろいろなところで、打ち解けて話したり、力を合わせて一つのことに取り組んだり、価値観を共有したりできると、よりみんなのことを知ることができますし、「楽しい!」も広がります。こんな活動を通してチームの一体感がより高まり、深まると思います。
私は、打ち上げだけ参加させていただきましたが、みんなの楽しい雰囲気があふれていて、とても楽しくなりました。

スイーツマラソン 3

2015/04/26

「第3回宇治太陽が丘スイートリレーマラソン」に意気揚々と臨んだ職員有志チーム「てんぐのかくれみの」ですが、当日の天気予報は傘マークが出ていました。

鞍馬では朝から雨が降っています。あまり降ると大変だなー!と心配しつつ、私はみんなを見送ったあと、自分の用事のために出かけてしまいました。それからもしばらくの間、雨が降ったり止んだりの天気だったので、随分気にしてはしましたが、参加者からのメールには、「雨も止み、快適に走っています。」とあったので、一安心です。それからも鞍馬では降ったり止んだりが続きましたが、南の方では降っていなかったようです。

参加メンバーから、次々と状況を知らせるメールや写真が送られてきて、参加していなくても、現地の様子が手に取るようにわかります。いきなり転んで膝をすりむいた人がいたり、去年は伴奏してもらって1周ようやく走れた小学生メンバーが、今年はひとりで2周走ったとか、まるで自分自身も参加しているかのようです。

スイーツマラソン 2

2015/04/25

職員有志が参加したスイーツマラソン。このイベントの正式名称は、「第3回宇治太陽が丘スイートリレーマラソン」。会場は、京都府立山城総合運動公園(太陽ヶ丘)です。

「宇治茶と源氏物語」スイーツコンテスト実行委員会が主催する、第3回宇治スイーツイベントの一環として行われました。このリレーマラソンの他には、宇治茶を原材料に使用、もしくは源氏物語を連想するお菓子を作る、第3回「宇治茶と源氏物語」スイーツコンテストin宇治や、源平合戦の場として有名な宇治川を舞台に、幟や衣装で演出したドラゴンボートの水上源平合戦を繰り広げる大会、実際は200mの直線距離を競漕する、第3回宇治川・源平・龍舟祭などが行われるそうです。

「リレーマラソン」という名所湯からもわかるように、1チーム5人以上10人以内で、1人で1周2.1キロのコース×20周+195mをチームでタスキリレーをつないで完走するというイベントです。途中、給水所とともにスイーツテーブルがあって、スイーツが食べ放題なのだそうです。走りながらのスイーツは食べにくいようですが・・・

総合1位から5位まで、に賞品が出ますし、仮装のユニークさも評価されるようで、仮装したユニークなチーム5チームにも賞品が出るとのことでしたが、職員有志チームは、なにか賞を狙うと言うよりも、「みんなで楽しむ」が一番の目的だったようです。それでも、メンバーがどこにいるのかわかりやすいように、とても目立つ黄色のTシャツを急遽整えたようです。

スイーツマラソン 1

2015/04/24

「今年はスイーツマラソンどうする?」まだまだ寒い季節に、先生方がそんな話をしていました。去年も職員有志とその家族が参加したスイーツマラソンが今年も開催されるというのです。
昨年参加したメンバーは、今年もみんな参加しました。きっと楽しかったんでしょうね。今年新たにメンバーに加わった職員もいたようです。最終的に参加を申し込んだのは、職員6人とその家族3人の合計9人。うち2人は小学生です。

チーム名は「てんぐのかくれみの」これも楽しそうです。私は今年も他に用事があって、マラソンには参加できませんでした。というか、走れるかどうかわかりませんね。

模様替え 3

2015/04/23

他園に見学に行って、他園の良いと思うころを、まるごと真似る。簡単そうですが、実はなかなかできる事ではありません。

「丸ごと真似るなんて、プライドが許さない。」とか、「うちのオリジナリティを出した方が良い。」といって真似をしないのは学ぶ機会を失っているということにつながります。だって、真似をすることは学ぶと言うことです。「まなぶ」は「まねぶ」つまり、「真似をする」と語源は同じだとも言います。変なプライドが邪魔をして、子どもたちにとって良い環境を構築できないのであれば、本末転倒というか、何をしているのかわかりません。何が一番大切なのかを良く見極め、しっかり真似をして学びたいと思います。子どもも、まねをする事で学ぶのですから、大人も怠らないようにしたいものです。

しかし、本当に丸ごと真似るのは、至難の業です。形だけをそっくりにすることは可能ですが、その形になっている意味や、保育者の意図など、様々に込められていて試行錯誤のうえに形になっていることが多いからです。それだけ深いことなのです。そこまで理解して丸ごと真似るのは、難しいのですが、入口として形から入ることもできます。変化を恐れて、手をこまねいていては何も始まりませんね。

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