作物たちは、元気に育っているようです。大豆もトマトも実をつけていました。トウモロコシは実をつけているのですが取り頃がよくわかりません。一つ取って皮をむいてみると、全体は小さいのですが、4分の3くらいまできれいな薄黄色の実が付いています。
思わず嬉しくなって、職員たちに見せてまわりました。私の気がかりは、元気のなかった茄子です。大豆やその他の草が大きくなって、日陰で枯れてしまったかと心配していたのです。「オーイ茄子くん。元気かー?」と探しますが、見つかりません。ふと視線を移すと、意外と大きく育ってつぼみをつけた一株がいました。小さかったもう一株はどうしただろうと他の葉をかき分けてみると、背は低いのですが少し葉が大きくなっていました。「オー!元気で良かったなー!」思わず声をかけている自分がいました。
大きくなりすぎた草を切りながら進むとハッとしました。大豆が蔓を伸ばして、切ろうとした草の先に蔓を絡めているのです。大豆も背が高くなってきたので、隣の草に「ちょっと支えてね。」と助けを求めていたのかもしれません。人間の都合だけで考えるとあまり意味のないように見える雑草ですが、それは人間の一方的な見方であって、自然は「お互いに助け合って合って生きているのだ」ということをあらためて実感しました。また、畑の植物たちから教えられました。