夜はすっかり涼しくなったうえに、湿度も比較的低くなってきたので、立秋に入った昨日の夜は今まで全開にしていた窓を半分閉めました。昼間はまだまだ暑いのですが、季節は少しずつ、でも着実に進んでいます。時間はどんどん過ぎてゆきます。積極的に実践を積み重ねる努力をしないと空虚なときが過ぎてゆくばかりです。しかし、焦りは禁物です。
学童保育を充実させたいとの思いから、お寺の施設を使わせていただいて、小学生が活動できる場所と機会とを用意したら、学区を越えてたくさんの小学生達が集まって来て、思い思いの時間を過ごしています。
もともと、それぞれが自分らしくゆったりと過ごすことのできる場所というのが、使わせていただいている、めぐみ精舎の基本的なコンセプトなので、大人が指示や禁止することはできるだけしないようにしています。かといって、何でも好き勝手なことをやり放題というわけではありません。複数の子どもたちがいるわけですから、何でも好き勝手にできるはずがありません。ですから「誰かが困ることはやらないようにしよう」ということだけは伝えています。
学童保育を運営するにあたっての方針を話し合ったとき「子どもが主体的に活動すること」を大前提にしたいという方向性はスタッフ全員で確認しました。そのためにも大人が管理することはできるだけ避けて、子どもたちが自分は何をするのかを自分で決めるようにしました。しかし、必ずやらなくてはならないことはあります。自分たちが使った場所の掃除と、1日最低30分の勉強です。
子どもたちがこの仕組みに慣れて、もっと主体的に活動し、お互いに勉強を教え合ったりするようになり、あそこに行くと勉強がはかどるからうれしい。勉強がわからないときは教えてくれる仲間がいるから心強いと思えるようになると良いと考えます。
しかし最初は、1日の活動メニューの中に、入れなくてはならないものとして、少しだけ選択肢を制限したほうが、計画が立てやすいのかとも思うので、勉強の時間を入れています。
朝、子どもたちは自分で勉強する時間を決めます。朝一番の時間を選ぶ子もいれば、昼食前や午後を選ぶ子もいてそれぞれですが、おとなが何も言わなくても、子どもたちは自分で時計を見て勉強すると決めた時間になると勉強を始めています。必ず30分ではなく1時間以上やっている子もいますし、午前も午後も勉強している子もいます。子どもによって勉強する時間が異なるので、勉強している隣で他の子が遊んでいるという状態ですが、それでも自分で決めたことは自分でちゃんとやっています。
もし、今後不都合なことが出てきたら、子どもたちが相談し合って決められるようにしてゆきたいと考えています。そのためにも、今は子どもたちが自分の意見を述べること、人の意見を聞くこと、話し合うことに慣れるような機会をたくさんつくり、話し合い増やしてゆく事も必要かもしれません。