園長ブログ

写経会 3

2012/08/05

  

お寺で行われた写経会に参加し、3日間、読経と写経に浸らせていただきました。足が痛かったり、身体が疲れたりもしますが、とても気持ちの良い時間を過ごせたと思います。朝6時から1時間強しっかりと声を出してお経を唱えれば必然的に深い呼吸をすることになりますし、食事は全て精進料理をいただくことができます。写経をしている間は他に何も考えずに書写することに没頭できます。いろいろな雑念が湧いてきて時には写し間違えることもありますが、それはそれで訂正したり書き直せば良いことですし、湧いてくる雑念にとらわれることも徐々に少なくなってゆきます。

     十種供養の法具

この三日間は本当に別の世界で過ごしているようです。道場の荘厳や外の風景など目に映る様々なもの、お香の香り、お経を唱える声、吹きすぎてゆくさわやかな風、口にひろがる含香の香り、いろいろな要素がやわらかく五感に触れてきて、気持ちもゆったりと穏やかになります。朝のお勤めの時にちょうど庭に差し込んでくる朝日に、木々の葉が光を放っているかのように輝く姿が何とも言えず私は好きです。

書写が完成した経典は2日目の夕方には三軸の巻物に調巻され、3日目の法要で経筒に奉入し、寳輿にのせて供養を捧げます。法華経の法師品に説かれる十種供養といわれるものが中心で、華、香、瓔珞・抹香・塗香・焼香・繒蓋・憧旛・衣服・伎楽です。この中の繒蓋・憧旛をあわせて旛蓋とし、それに合掌を加えて十種としています。それぞれを形取った法具があってそれを捧げます。

他にも果物や野菜など普通のお供え物も捧げます。毎年保育園から5歳児と学童保育に参加している小学生がお参りをしてお供えをしています。今年も1時間近く続く法要に参加して、

  道場を見学する子どもたち

お供えをしてくれました。緊張気味にお供え物を捧げる子どもたち、目をくるくるさせながら道場内を興味深げに見ていました。

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