お泊まり保育は、夕食が終わりお腹もいっぱいになって、子どもたちの気分も盛り上がってきました。食後しばらくゆっくりして、キャンプファイヤーです。少し離れたところにある運動場で行うように準備をしていましたが、直前になって雨がぱらぱらしはじめて少しやきもきしましたが、なんとか運動場で行うことができました。
事前に子どもたちが作ったろうそくを並べて火を灯すはずだったのですが、子どもたちが運動場に行ってみると、あるはずのろうそくが、ありません。どうしようと困っていると、山から手紙が飛んできました。保育士が読んで見ると「みんなが作ったろうそくを、からす天狗が隠してしまった。」という内容でした。
さあ大変です。からす天狗が隠したという建物の中に探しに行かなくてはなりません。ただし、暗い建物の中です。しかも建物の4階、2階、1階といろいろなところにろうそくを隠したそうです。それを知った子どもたちは「えー!」と困った様子。でも、取りに行かないことには・・・
そこで、4階まで行くグループ、2階まで行くグループ、1階に行くグループ、どのグループで行くのか子どもたちが自分で選びました。普段おとなしい男の子が、率先して「4階に行く」と手を上げるなど、子どもたちの意外な一面も見られたそうです。そうして勇気をふりしぼって取ってきたろうそくを並べて、いよいよキャンプファイヤーのスタートですが、どうしてキャンプファイヤーに火をつけるのかが問題です。
子どもたちは相談して、火の神様に頼むことにしました。そうして、火の神様からもらったメッセージは、「火が着くようにみんなで心を一つにして祈れ!」というものでした。子どもたちが心を合わせて一生懸命祈ると突然燃えだして、子どもたちは驚いたり、不思議がったりしていました。その火をもらって自分たちのろうそくに灯して並べました。苦労を経て神様から頂いた火を囲んで歌ったり踊ったりしました。「あっ!星が出てる」と子どもが言うので、空を見上げると、雲がすっかりなくなった夜空には星が瞬いていました。ちょうど七夕の夜だったので、みんなで七夕の歌を歌ってキャンプファイヤーを終えました。
キャンプファイヤーだけでも、いろいろなことをたくさん経験した子どもたち、どんなことが心に残ったのでしょうか。