春に植えたおいもはどうなったかなー?
見に行ってみようか!
ということで、滋賀県の農家の方にお世話になって、植えたおいもの苗がどうなったか、4・5歳児が守山の畑まで見に行くことになりました。梅雨のまっただ中なので、雨が降ってもしようがない、おいもが元気かどうか、どれくらい大きくなっているのか、見ることができれば良い、ということでみんなでバスに乗って出かけることにしました。
今朝は梅雨とは思えないくらいの快晴。気温は30度を超えるという予報ながら、朝はとてもさわやかな風が吹き絶好のお出かけ日和です。
4・5歳児以外も今日はおべんとうdayということで、おべんとうを持ってそれぞれ出かける予定です。とっても良いお天気に子どもたちの心は晴れ晴れうきうき、そんな気持ちが伝わってきます。
当園では、夏場を除くほぼ毎月1回おべんとうdayという日を設けていて、お家の人に作ってもらったおべんとうを持って来る日があります。お天気が良ければ、昼食のために園に帰ってくる必要が無いのでおべんとうを持って遠出ができます。雨で、保育園でお弁当を食べるのもまたいいものです。
9時15分ころに園を出発して10時ころ畑に到着、早速おいもの様子を見に行くと、葉っぱが大きく育っていました。「植えに来たときのこと覚えてる」「うん、めっちゃちっちゃかったなー!」と応えてくれる子がいました。今日は天気が良く、土も乾いていたので、水をあげることにしました。園から持って来たじょうろを交代で使って、水を運んではかけていました。おっとりさんの女の子がいます。その子が畝の間を歩いているとき、バランスを崩して、畝に手をついてしまいました。しばらくしゃがみ込んでいたのでどうしたのかと思って近づいてみると、その子は「痛かった?ごめんね」と言いながら自分が手をついたところにあったおいもの葉をなでていました。その姿を見たとき、この子は本当においもと話をしているのかもしれないと感じ、その子の中に広がっている優しい心の世界の一端に触れたような気がしました。ゆっくりしていて、いつも一番後からみんなについて行っている子です。だからこそこんなにゆったりした、優しい心が持てるのかもしれない。この子のこういうところこそ大切にしてあげたいな。と感じました。
大人はどうしても、みんなと一緒にできることが良いとか、早いことが良いなどと思いがちです。
子どもが否定的に見えるときとはどんなときでしょう。
みんなと同じようにできないとき
行動の理由がわからないとき
だそうです。否定的に見ないようにするためには、みんなと同じようにさせることに重点を置きすぎなければ良いのです。行動の理由がわからないときは、そっとその子の心に寄り添えば良いのです。
それが、保育士の専門性であり、保育の質に繋がるものなのです。