当園の職員と、知り合いの会社の皆さん、総勢22人で行った研修、いろいろな学びや気づきがありました。
みんな人と人の関わりのなかで生きています。保育園であれ、会社であれ、組織など人が集まり一緒に何かをするところでは、人と人の間のことがいろいろと問題になってきます。べつに組織に限ることではありません。人間が生きてゆくためには、他の人との関わりは必然です。ヒトは社会を作って生きてゆくように進化してきたので、あたりまえのことです。だからこそ、そこが大切なところなのです。
前にも書きましたが、人は一人ひとり異なる存在です。そんなこといわれなくてもわかっています。でも、どうしても相手も自分と同じように考えているという前提で話をしがちです。そうすると相手の想いとのにずれが生じ、それを放っておくとどんどん距離が開き、溝が深まり、壁が高くなってゆきます。だからこそ、そうならないための努力が必要なのです。同じ理念のもとで活動するチームの間には必ずその努力が必要です。
その手段は「ことば」しかないように思います。テレパシーでも使えるか、相手の心が読めるのなら別ですが、それはできそうにありません。話をするときには、どうすれば相手に伝えたいことが伝わりやすいかをよく考え、丁寧に伝える必要がありますし、話を聴くときは、耳だけではなく心を傾けて聴くことをしなくてはなりません。
ひとつのことばでさえ、人によって解釈が違うのですから、そこから始める必要があると思います。私にとっての「やさしさ」と他の人にとっての「やさしさ」は微妙に違うはずです。
話すことと、聞くことをお互いに丁寧にすること。それが最近職員間で少し不足していたかもしれません。なんとなく伝わらない感、わかってもらえない感が漂っていました。
今年度は職員のチームワークを高めることを大きな目標にしているのですが、少し逆戻りしていたようです。