もう1週間ほど前になりますが、年長の子どもたちが田植えをしました。昨年、自然農法で育てた稲を知り合いnの方から頂いたので、古くなったコンクリートを練るためのフネを使って田んぼを作りました。あまり世話もしなかったのに、すくすくと育ち大きくなって花も咲き実を結びました。途中カメムシに食べられたりもしましたが、少しは収穫もできました。しかし、みんなで食べるほどの量もなかったので、籾のまま保存していたのです。その籾を苗代を作って発芽させてみることにしました。籾を蒔いた簡易苗代を暖かいテラスに置いておくと、数日で小さな細い芽が出てきました。芽を出した稲はどんどん伸びて、1か月ほどで10センチくらいの長さになりました。昨年と同様に小さな田んぼを使って田植えをしようということになりましたが、問題は田んぼです。実は昨年の収穫の後、田んぼをそのまま放置したのみならず、できるだけ自然な形で稲を育ててみようかと思い、私が冬の間に山の落ち葉や刈り取った藁、米ぬかなどを山盛りになるほど田んぼに入れていて、それが完全に分解されずに残っていたのです。落ち葉や藁が残っているだけならそれをどければ良いのですが、問題は米ぬかです。ぬか漬けを作るぬか床を放っておくと大変なことになります。それと同じようなことが起こっていて匂いがひどい状態でした。まずは、分解しきっていない落ち葉や藁を取り除いて、少し代掻きをしようということになったのですが、混ぜると匂いが拡散して、ずいぶん大変だったようです。それでも昨年苗をいただいた方にもお手伝いいただき、子どもたちが保育士と一緒に何とか代掻きをしました。さすがのこどもたちも、匂いには圧倒されていたそうです。その後、少し土が沈殿し田んぼが安定するのを待つ間に苗代の苗も田植えができる大きさに育ったようなので、いよいよ田植えをすることにしました。
稲といえば、5月に保護者の皆様にご来園いただき、子どもたちと一緒に植えたペットボトル稲が、畑の一角ですくすくと育っています。これから気温が高くなってくるともっと多聞く育つと思いますが、気は抜けません。さいわい畑に他の作物も植えているので、子どもたちも気にしてペットボトル稲の様子を見ているようです。先日は肥料代わりに米のとぎ汁を入れたりしていました。無事に育ってほしいものです。