毎日、とても良い天気が続いています。昨日の京都の最高気温は28,8度、今日の予想最高気温は30度なので、市街地でははかなり暑くなってきているのでしょう。鞍馬では、動けば汗ばむものの戸外で気持ちよく過ごせる日が多く、子どもたちは園庭でそれぞれ様々な遊びに熱中しています。そろそろ雨が多くなり、梅雨入りのころですが、そんな気配もありません。雨が多くなる前に思いっきり外で遊べると良いですね。
子どものすることの結果に注目するのか、プロセスに注目するのかという話題を続けてきました。「ほめる」ことについても書きましたが、少しわかりにくかったかもしれませんので、整理しようと思います。
「ほめる」こと自体が全て好ましくないというのではありません。大切なのはどこをほめるか、どこに注目するかということです。
できる、できないといった結果ばかりに注目していると、子どもも結果ばかりを気にして、できないことはやらなかったり、失敗しそうなことにははじめから取り組まない、難しそうなことはすぐにあきらめてしまうという傾向が強くなります。こういう子どもたちを「結果志向」というそうです。逆に、取り組もうとしている姿勢や、あきらめずに挑戦する姿勢に注目すると、たとえできなくても失敗しても興味や関心を持って取り組み、結果ばかりを気にせず、取り組んでいること自体がおもしろい、楽しいと感じるようになるそうです。こういう子どもたちを「学び志向」というそうです。
いろいろなことで伸びるのは、学び志向の子どもたちだと思います。ですから、大人が子どものどこに注目するかで、子どもの育ちは大きく左右されてしまうのです。
それは保育の中でも同じです。大人が望む通りの結果を求めよう、大人が思うように子どもを動かそうと、結果ばかりに注目したり、結果ばかりをほめたりすると、ここでも子どもたちが結果志向になってしまいます。また、大人が子どもを操ろうという下心を持って発することばを子どもはすぐに感じ取ってしまいます。子どもを一人の人格として認め、素直な心で共感して発することばこそが子どもの心に届くのだと思います。大人が子どもを操ろうとして注目したり褒めたりすることは避けた方が良いと思います。もちろん、子どもを叱りつけて大人の思うように動かそうとするのは論外です。