山にはいろいろな生き物がいて、夜に活動する動物もたくさんいます。少し前にはトラツグミのピーンという声が月夜に響いていました。ムササビもキュルキュルキュルルルと鳴いています。じっくり観察すれば木の梢から梢に滑空する姿も見ることができます。まるで座布団のような影が夜空を横切ってゆきます。フクロウの鳴き声も聞こえることがあります。アナグマは昼夜問わずにうろうろしていますし、以前ブログに書いたシカはよく見かけまし、イノシシもたまに見かけます。
他にもたくさんいると思いますが、少し変わったところでは、コウモリがいます。冬に、建物の建具の隙間で越冬していると書いたことがありましたが、それはヒナコウモリという種類です。暖かくなったこの季節は夜になると飛び回っているようです。そんなコウモリが集まっている場所があります。そこにいるのはヒナコウモリではなく、はキクガシラコウモリという種類です。
このあいだ、夕方見に行ってみたら、6頭くらいが、天井からぶら下がっていました。いつもそこにいるわけではないので、住み処は別にあると思うのですが、生態はよくわかりません。どこかに洞窟があるのだろうかと想像が膨らみます。
青森県でコウモリを研究していらっしゃる先生が、ときどきいらして調査をしてくださっています。先生がおっしゃっていたのだと思いますが、青森県で捕獲されて鳥で言う足輪のような印をつけたコウモリがこの辺りで見つかった(逆だったかもしれません)ことがあったそうです。コウモリが京都と青森の間を行き来していたとは驚きです。まだまだわからないことがたくさんあるそうで、研究が進んでいろいろなことがわかるようになってくると、たくさんの不思議にであえそうですね。
人間のわかる範囲は限られているのに、なんでもわかった気にならない方が良いのかもしれません。