園長ブログ

おさんぽ

2012/05/11

4歳児と5歳児がさんぽに行くというので、またまたついて行きました。行き先は前回と同じ鞍馬山の木の根道や大杉権現方面です。もちろんケーブルを使わずに歩いて行きます。子どもたちが出発してしばらくしてから園を出たら、みんなの姿は見えず、声さえも聞こえません。慌てて追いかけますが、なかなか追いつきません。ようやく追いついたのは本殿までの約半分を登ったところでした。それでも葉っぱを拾ってみたり、虫を見つけてみたりしながら歩いているのです。本殿前まで登ると、八重桜のピンク色に染まっていた前回から一変、緑が支配する景色になっていました。子どもたちも気がついていて、「緑になってる」と言っていました。

     だいじょうぶ?

本殿前から奥の院方面へ向かう途中、先に行った友達に追いつこうと走っていた4歳児の女の子が、石畳に躓いて結構派手に転び、痛かったのと驚いたので泣きだしました。私はとっさに駆け寄ろうとしましたが、保育士はどうしたのだろうと周りを見回すと、少し離れたところからその様子をじっと見ていました。しかし、安易に手を出したりはしません。しばらく見ていると、転んだ子は泣きじゃくりながらも自分の力で起き上がりはしましたが、涙は止まりません。そうすると5歳児の女の子がスッと近くに行って、転んだ子のズボンの裾を上げて、膝頭を見てあげていました。

     山道を登ります

特にけがをしていたわけでもなかったようで、5歳児の女の子は、「大丈夫!」と言ってなぐさめてあげると、転んだ子は納得して泣き止み、山上へ向けて歩き出していました。

けががひどかった時はもちろん保育士が、手当をしますが、まずは子どもに任せていたのでした。この任せるというが結構難しくて、ついつい先回りして手出し口出しをしてしまいがちなのです。任せるために必要なのが、子どもを丸ごと信じるということです。信じて子どもどうしで解決できるよう見守れば、子どもは自ら動き出せるのです。

  切り株でバーベキューごっこ

木の根道に到着した子どもたちは、木の根道付近で遊ぶか、大杉権現前で遊ぶかを選び、山の中でしばらく遊びました。この日は気温も低く、風が強かったので、子どもたちが遊ぶのをじっと見ているとかなり寒く感じましたが、子どもの遊んでいる姿を見ていると、何をどう考えて動いているのだろうと不思議になってきます。

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