先日、園に大きな箱が届きました。開けてみると大きなたけのこがたくさん入っています。実は毎年この時期にたけのこが届くのです。
京都府の南部の山城は有名なたけのこの産地です。その山城に転居された卒園児の保護者が送ってくださるのです。卒園された子どもさんが今年高校入学なので、10年間毎年頂戴していることになります。いくら特産品でお家でもたくさんとれるからと言って、毎年送ってくださるというのは、大変なことだと思います。
たけのこが届くと、10年以上も前に当園に通ってくださっていたときの子どもさんの顔や、お迎えにいらしていたお父さんお母さんの顔がとても懐かしく思い出されます。そんな風にして心を運んでくださるというのは、大変ありがたいことです。
そう思うと、その当時十分な保育ができていたのか?とふりかえると同時に、今も充分に努力しているのかと考えてしまいます。頑張っている部分、まだまだの部分いろいろありますが、もっともっと保育の質を高めるために、力を尽くさなくてはという思いにさせられます。
いただいたたけのこは早速子どもたちがみんなで皮をむいたそうです。滅多に見ることのない大きなたけのこに興味津々の子どもたちは、手触りや皮をむいたときの香りを楽しんでいたようです。
多くの人に支えられて保育ができることに感謝し、様々な形で頂戴するお心に精一杯応える努力を重ねてゆくこと、忙しいという理由でいろいろなことをおろそかにせず、ひとつひとつ丁寧にとりくんでゆくことそのことの大切さを見直しなさいとアドバイスしていただいたのだと思います。ありがとうございます。