コミュニケーションは、伝えること。伝えるために音声や表情、身振り手振り、そして、文字や話しことばなどを使います。対面して話し合っている場合、伝える人の表情や声色、身振り手振りから様々なことが伝わってきます。自分も無意識のうちしてしまっている表情や仕草が相手にいろいろな形で伝わります。意図しない受け止め方をされているときもあるでしょう。様々な伝達手段の中でもやはり、ことばは、多くのことを伝えているのに向いているのではないかと思います。
その一方で、誤解も生まれます。その原因の一つは昨日のブログで書いたように、人によって一つのことばに対して持っている「意味」の範囲がやイメージが微妙に異なることがあります。
例えば、「ゆっくり」ということを「のろい」と言ってしまう人がいたとしましょう、その人の中では「ゆっくり」=「のろい」なのですが、聞いた人の中で、「のろい」ということばがあまり良いイメージでなければ、聞いた人は批判されているように受け取ってしまうこともあります。そこですぐに「のろいといわれると批判されたみたいで、嫌な気分になってしまうからほかのことばを使ってほしい」と感情を乗せることなく伝えることができると良いのかもしれません。
意味の範囲の違いの他にも、伝える人の話し方、声の高さや口調などにより、伝わり方が全く異なることがあります。例えば、ものごとをはっきりと言う人がいるとします。とてもわかりやすくて良いのですが、誰かが意見を述べたときに、その意見に対して、違う意見をはっきり言う。もちろんそのこと自体は良いのですが、口調や言い方、信頼関係にもより、最初に意見を言った人が否定されていると感じてしまうかもしれません。もしそう感じたら、「今の言い方は少しきつく感じたなー!」「言いたいことはわかるんだけど、もう少し違う言い方をしてくれるとうれしい。」などと穏やかに本音を伝えられると良いと思います。そうすれば、今まで気付くことがなかった、話し方の特徴を自分から気付くことができるかもしれません。
そうすれば、何の気なしに本音でコミュニケーションをとることができるのではないでしょうか。