先週と比べるとずいぶん暖かくなりました。それでも鞍馬の桜はまだ咲きません。先日、岡崎にある 京都市勧業館みやこめっせ という会場で保育課の民営保育所運営説明会がありました。
この岡崎周辺は平安時代から白河とよばれていて、藤原氏が別荘を造営したり、天皇や中宮の発願により、法勝寺をはじめとする六勝寺が建立されるなど、壮麗を極めたようです。しかし、時代が下り、度重なる戦乱や火災によって廃寺となったようで、伽藍はその姿をとどめてはいません。
明治になって、上水や水運を目的とした琵琶湖疎水が引かれて、日本初の水力発電所も建設され、京都の近代化の基礎となりました。
また、明治28年には産業の発展を目的に第4回内国勧業博覧会が行われ、たくさんのパビリオンが設けられました。この博覧会と同時に、平安遷都1100年紀年祭が行われ、その紀年祭場として平安神宮が創建され、紀年祭の余興として行われていた時代行列が時代祭となって現在も続けられています。その後、動物園や京都府立図書館、勧業館が建設され、昭和になってからは美術館や京都会館、京都国立近代美術館など様々な文化施設が作られ、文化交流ゾーンとなっています。
説明会の会場となったみやこめっせは平成8年に第2勧業館が建て替えられたものです。
この地区を南側と東側を流れる疎水の両岸には桜並木があり、満開になっていました。説明会の後、桜を少し見てみようと疎水に架かった橋に行ってみると、ちょうど、岡崎さくら回廊十石舟めぐりの舟が疎水の水面を動いてゆくのが見えました。そんなに長い間そこにいたわけではありませんが、やさしい暖かさと美しい桜に心が和みました。このステキさを味わおうとこの一帯はたくさんの観光客であふれていました。観光の方が多いところへ行くと必ず、中国語か韓国語を耳にします。日本にいらっしゃる中国や韓国の方が増えているのでしょうね。
帰り道に車の温度計を見ると23度を表示していました。暖かいはずです。30分ほどで鞍馬について車を降りるとひんやり。温度計は15度でした。この気温差では桜の咲くのも遅いはずです。しかしここのところ暖かいので、この辺りもそろそろ桜が咲き始めると思います。