園長ブログ

どろんこ遊び

2012/04/10

ようやく少し暖かくなってきました。子どもたちは気温の変化に敏感です。少しでも暖かくなると、園庭では水遊び、どろんこ遊びがはじまります。きょうもさっそく1歳児や2歳児たちが、水と土で遊んでいました。まるで真夏の水遊びのように全身ずぶ濡れになっている子もいましたし、せっかく着替えてもまた、すぐにどろんこ、びしょびしょになって遊んでいる子もいました。新入園児さんたちも、外で水遊びやどろんこ遊びをしている間は、泣くことを忘れているかのようです。

そんな子どもたちの、いきいきと遊んでいる様子を見ていると、自然の中で自然のものを使って遊ぶことが、楽しいのだなと感じます。楽しんでいるというより、やらなくてはならないというか使命感を持って遊んでいるかのようにも見えます。子どもは遊びから、生きてゆく上で必要なことを学んでいます。自らの人生をより良く生きるために、今、懸命に遊んでいるのです。そういう意味で言えば使命感を持っているのかもしれません。そんな子どもたちが、思いっきり遊べる様々な環境と時間と集団を保証し、自らにとって必要な遊びを様々な関わりの中で、体験して欲しいと思います。

もちろん、子どもが遂げたい発達を遂げることを意図して作られたおもちゃや教具などは大切ですし、子どもの様子をしっかりととらえ「この子が必要としているものはなにか」を見て取り、そのものを用意することは必要です。それと同時に一見何でもない、土や水や木ぎれといった自然のものを使い想像力を働かせて遊ぶことも大切だと思います。

最近は様々な理由で、自然の中で何の心配もなく思いっきり遊ぶことができにくくなってきていることが、気がかりです。

目の前の子どもたちが、心も体も健やかに成長してくれることを祈り、そのために自分が今できることに全力を注ぐ。そのことこそ大切なのはわかっているつもりですが、自分が為すべき最も大切なことは何か。もう少しクリアにする必要が私にはありそうです。まだまだ修行が足りません。

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