新年度になって保育士と栄養士を1人ずつ新しく採用し、保育体制を強化しました。2人とも新卒でやる気いっぱいです。2人がいきいきと仕事ができる環境を整え、しっかりと伸びてゆけるように見守りたいと思います。
前にもブログに何度も書いていますが、当園は異年齢の保育を行っています。それは、子ども一人ひとりがそれぞれに異なり、それぞれがその子が、その子自身の発達をしっかりと遂げることを願っているからです。ですから子どもの誕生日で機械的に区切った何歳児クラスという区切りはゆるやかにしています。しかし、それが有効に機能するためには、保育にあたる大人の意識が大切です。「私のクラス」とか「先生のクラス」という表現に表れるように、どうしても担任の保育士を中心に「クラス」という垣根を高くしてしまいがちなのです。その「クラス」意識が高くなると、「私のクラスはこうするけど、先生のクラスはどうするの?」となります。そのうえに保育士同士のコミュニケーション不足が加わると、「あの先生はいくら言ってももわかってくれないから、一緒には保育できない、だから私のクラスはこうする。」ということがはじまります。こうなると、気持ちがどんどん離れていってしまい、コミュニケーションを取ろうともしなくなってしまいます。
こうなってしまうと、一番迷惑するのは、子どもたちです。これでは大人の勝手な都合で子どもたちを振り回しているにすぎなくなってしまいます。
そうならないためにも、全ての職員が、「みんなのいのちが輝く」ことを目指し、子どもはもちろん、保育園に関わる全ての人がいきいきできるためにはどうすれば良いか、また、子どもが真に主体的に活動するためには何が必要かを考え、実践してゆくことが大切です。
子どもは、大人が考える以上の力を持っているのです。最初から「子どもにはそんなことはできない。」と大人が勝手な枠を作らずに、子どもを信じることが大切です。
今年度は職員間の心の壁をさらに低くすることを目標のひとつとして様々なことに取り組んでゆきたいと思っています。