園長ブログ

はなまつり

2012/04/07

寒いです。ホントに寒いです。今朝の気温は0度。水たまりには薄く氷が張っていました。4月にこれほど寒さが続くのも珍しいと思います。ずっと前に桜の花が咲いている時に雪が降ったことがありました。うっすらと雪が積もった桜の花の先の空には月がかかっていたことがあって、「これがホントの雪月花だ。」とひとりで感激していたことを思い出しました。それにしても、寒いです。


そんな寒さのなか、4歳児と5歳児がはなまつりのお参りに、お寺に行きました。はなまつりは、灌仏会といい、お釈迦様のご生誕をお祝いする行事で、4月8日に行うのですが、今年の4月8日は日曜日で保育園はお休みなので、お寺の皆さんが、1日早い7日からはなまつりのお祝いができるように用意してくださいました。しかし、土曜日の今日は出席している子どもの数は少なく、4・5歳児14人がお参りしました。

ケーブルに乗せてもらって本殿に行き、貫主様と一緒にお参りをしてから、花御堂に祀られた誕生仏に甘茶をかけてお祝いしました。誕生仏とは、右手で天を指し、左手で地を指すお釈迦様の立像で、お釈迦様がお生まれになったとき、7歩お歩きになって、右手で天を指し、左手で地をさして「天上天下唯我独尊」とおっしゃったという伝説によるお姿です。

天上天下唯我独尊とは「釈尊が生まれた時、一手は天を指し、一手は地を指し、7歩進んで、四方を顧みて言ったという語。宇宙間に自分より尊いものはないという意」と広辞苑には解説されています。ここに出てくる「我」ということばを、人間一人ひとりと解釈し、「人間一人ひとりが、それぞれにかけがえのない尊い存在だ」とする説もあるようです。学問的には正確ではないかもしれませんが、私は個人的には「どの人もかけがえのない尊い存在、すべてのいのちがそれぞれに尊い」と理解したいと思います。

甘茶をかけるのは、お釈迦様がお生まれになった時に天から甘露の雨が降りそそいだと伝えられることから甘茶をかけるようです。甘茶はユキノシタ科の植物で、その葉を蒸して、乾燥させたものです。

子どもたちはひとりずつ順番に丁寧に甘茶をかけては合掌していました。その後甘茶を一口頂くと、甘くておいしいという子や、変な味としかめっ面をする子様々です。最後にお釈迦様の誕生の物語の紙芝居を読むと子どもたちは真剣に聞いてくれていました。

園にもどる途中、雪が降ってきました。いつもなら桜が咲いて暖かいはずなのに・・・
さすがの子どもたちも、少し寒かったようです。早く春らしい暖かさになってほしいものです。

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