地質学や考古学の研究を通して琵琶湖の成り立ちを知ったり、化石の調査方法を知るために、研究室を再現した展示があります。また、湖底遺跡、湖上交通や漁業などを通じて琵琶湖と人間とのかかわりの歴史を知ることを目的とした展示や「湖と人間」というテーマに基づいて湖の環境と人々の暮らしについて知ることのできる展示など、とてもたくさんの展示があります。なかなかじっくりと見ることは難しいのですが、子どもたちにとっては、それぞれの興味のある部分を選んで見ることができるよう選択肢は多い方が良いので、大まかなセクションを区切り、その範囲で自由に見学しました。
こんな展示がありました。牛乳パックは紙でできているので、その原料となるパルプを作るのには木材が必要。だから森林を守るために、紙パックの使用をひかえて牛乳瓶を使いましょう。という考え方がある一方で、牛乳瓶は紙パックに比べてとても重いので、同じ量の牛乳を運搬するなら、軽い紙パックを使った方が、輸送のために使う燃料を節約でき、排気ガスで空気を汚すことも少ない。という考え方もあります。
このような問題提起がなされており、ただ、一方的にメッセージを発信するだけではなく、このような展示をとおして、環境とはなにか、望ましい環境とはなにかということを考えさせる展示になっていました。
ここでも子どもたちは自分の興味のある展示をとても集中してじっくりと見ていたので、あっという間に帰る時間が来てしまいました。まだまだ見たいところはたくさんあったので、残念でした。
個人的には、企画展として行われていた、「民具を科学する―明治の絵図と現代の実測図から見た近江の民具―」を見てみたかったのですが・・・