この冬はとても寒い日が多かったのですが、3月になって少し暖かくなってきて、14度ほどの暖かさになった日もありました。日差しも柔らかくなってきたのか、とっても寒かった頃とは景色も違って見えます。子どもたちは寒くても平気で外で遊んでいますし、散歩にも出かけます。先日、少し暖かくなってうれしいなと思っていたら、子どもたちはもう半袖になって遊んでいました。寒い寒いといっているのは大人だけです。子どもは寒さの感じ方が違うのでしょうか。
寒くても暖かくても元気な子どもたちが、向かいの山に散歩に行きました。子どもたちのお気に入り散歩コースのひとつです。京都一周トレッキングコースや東海自然歩道の一部になっている薬王坂と呼ばれる山道で、最近の山歩きブームで人気のコースです。流行の山ガールにはあまり会いませんが、春や秋など季候の良い時期には、中高年の方々の団体にしばしば出会います。健康志向や自然志向と結びついて、中高年の登山やトレッキングがブームになって久しいといわれています。
山歩きをする人が増えると、当然事故も多くなります。この辺りの低い山でも、道に迷ったり、下山できなくなることがあるのです。そのたびに警察、消防、そして消防分団の皆さんが大勢で捜索にあたっていらっしゃいます。特に地元の消防団の活動には頭が下がります。山中で迷った人が自分の位置を伝えやすいように山道の主なポイントに番号をつけた標識を立てるといった工夫もされています。
山に入る人が増えると、当然ごみなども増えます。皆が故意に捨てているわけではないのでしょうが、ごみを捨てないなどマナーの向上に期待したいところです。
散歩に行った子どもたちが、山道に落ちているごみを見つけて「こんなところにごみが落ちてる。」「ごみなんか捨てたらあかんのになー!」といいながら拾ってくれたそうです。一人がごみを拾うとみんなも気付いて、自然にごみ拾いが始まります。子どもの注意力はすごいので、いろいろなところでごみを見つけては拾ってくれたと、一緒に行った保育士から聞きました。自然にそういう気持ちになるのが子どもたちのすごいところだと思います。次に散歩に行った時も、子どもたちがごく自然に自分からごみを拾ってくれていたそうです。そんな話を聞いてうれしくなりました。大人が子どもを見習わなくてはなりませんね。