普段の保育の中で子どもたちが作ってきた様々な作品を展示して、保護者の皆様にご覧いただく作品展を行いました。お寺の施設を借りて、たくさんの作品を展示するので、かなり手間と時間がかかります。
ですから、施設のお掃除も含めてお寺の職員の方にお手伝いいただくことが多くなります。絵を貼っていただいたり、立体を並べて頂いたり、様々なことをお願いして手伝っていただきます。展示の仕方を細かく指定することもありますが、展示してくださる方にある程度お任せすることもあり、楽しんで展示してくださっています。おひなさま製作の展示をお願いしたら、いろいろなところから台や毛氈を持って来て、立派なひな壇にしてくださった方もありました。展示をしながら、子どもたちの作品を見て、おもしろいなとか、上手に作ってあると興味を持ってくださる方もあります。
様々な子どもたちの活動の様子を写真と文書で説明し、普段から保育室に貼って保護者や来園者に伝えていますが、それが年間を通してかなりの数になるので、他の作品と一緒に展示しています。その活動の様子を見て、感心したり、子どもの姿を楽しんで、展示してくださる方もありました。そうして、興味を持って頂いた方には、子どもたちの様子やエピソードを保育士が一緒に展示をしながら伝えています。もちろん保育士たちも子どもたちの作品をよくいて頂けるようにいろいろと工夫をして展示をしています。
作品展当日は、普段の保育は行わず、親子で自由な時間にご来場いただき、一緒に作品を見て頂くようお願いしています。今年度は会場や日程の関係で、2月10日の金曜日にしかできなかったので、保護者の皆様にはご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳なく思っています。
小さな子には難しいのですが、ある程度年齢が上がると親子で作品を見ながら、子どもが保護者にその作品をどうして作ったのか、どんな思いでその絵を描いたのかなど説明できるので、できるだけ子どものことばで保護者に伝えてもらうようにしています。
子どもたちが伝えきれない部分は保育士が説明するようにして展示してある作品を見て頂くだけではなく、作品ができるまでの子どもたちの関わりや、背景にある子どもの想いや、製作段階での出来事などを知って頂けるよう、できる限り説明しています。もちろん様々な説明文を作ったりしますが、一人ひとりに対面で説明するのが一番よく伝わります。ただ、全ての来場者に詳しく説明できる訳ではないのが、残念です。作品の背景にあるドラマや子どもや保育士の思いをどうすればうまく保護者に伝えられるか、今後の課題です。