園長ブログ

節分追儺式 2

2012/02/05

2月3日にお寺で行われた節分追儺式に、園児たちが出仕したことを紹介しました。鬼を追いはらう方相氏に従う侲子という重要な役割を果たしました。

園でのまめまきが終わったと早めの昼食を食べてお寺に上がって装束を着けます。装束を着けるのにしばらく待ち時間があるので、一緒に来てくださった保護者の方とかるたなどして遊んでいました。

みんな着替え終わると一緒に出仕される方々と対面です。金色の4つの目がついたお面をつけ、矛と盾をもったおおきな方相氏さんを見た子どもたちは一瞬顔がこわばりましたが、泣いたりすることはありません。

そこで、怖いお面をつけた人は方相氏といって悪い鬼を追いはらう人で、君たちはこの方相氏さんを手伝って鬼を追いはらう役割がある。その方法は方相氏さんといっしょに本殿のまわりを回って「オー!オー!オー!」と大きな声を出すことだと説明してもらっていました。

かけ声の練習をしますが、どうも方相氏さんが気になるようで、今ひとつ元気がありません。みんながしっかりとかけ声をかけると鬼が逃げてゆくんだよ。だからしっかりと大きな声をだして「オー!オー!オー!」って言ってね。と説明してもらうと、納得して元気な声を出していました。子どもたちは、ひとつひとつ丁寧に説明してあげるとよく理解してくれます。

午後2時、出仕の式衆、導師につづいて、陰陽師、斎郎、方相氏に続いて侲子役の園児たち、公卿、殿上人が行列を作って本殿に向かいます。本殿での読経のあと、陰陽師が「鬼は外、鬼は外、福は内、福は内」と言いながら豆をまき、続いて斎郎が桃の弓と葦の矢を頂いて公卿、殿上人に授けます。陰陽師が祭文を奉読すると、方相氏が立ち上がり、矛と盾を打ち合わせて「オー!」と一声上げた後、本殿外陣から向拝を3度回り、四隅で「オー!オー!オー!」と叫びます。最後に斎郎、公卿、殿上人が向拝に並んで桃の弓につがえた葦の矢を放ち見えない鬼を追います。

園児たちは、「オー!オー!オー!」と、とても元気な声をだしていました。「大きな声で鬼を追いはらうんだ!」という子どもたちの気持ちが伝わってくるようでした。

法要が終わったあとは、方相氏さんや他の出仕の方と一緒に写真を撮りましたが、そのときになっても、方相氏さんからは少し距離をおいている子どもたちの姿がおかしくもかわいらしかったのが印象的でした。

     出仕者のみなさん

   「オー!オー!オー!」

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