園長ブログ

お誕生日

2012/01/16

当園では毎月お誕生会があり、その月生まれの子どもたちがみんなからお祝いしてもらっています。全園児と職員が集まってお祝いするのです。そのときの担当職員がいろいろなお楽しみを企画しています。みんなで楽しめるゲームであったりクイズだったりそれぞれに工夫を凝らしていて、子どもたちは楽しんでいます。

私が好きなのは、その月のお誕生日の子どもたちが、全園児が見守る中、自分の得意技をみんなの前で披露する時間です。たとえば、のぼり棒にのぼれるようになった子は園庭に出てのぼり棒にのぼります。それを、2階の会場から全園児と職員が見て応援します。鉄棒をする子もいれば、みんなに紙芝居を読んで聞かせる子、自分が描いた絵を披露してくれる子などいろいろです。1歳児や2歳児は台の小さな台からジャンプするなど自分にできることをします。少し恥ずかしがる子もいますが、やりきってみんなから拍手をもらうと、どの子もみんなみんな満足そうな笑顔になります。認められることが嬉しいというのもあるのでしょうが、自分がしたことで誰かが喜んでくれるというのは嬉しいものです。

子どもにとって、お誕生日は最も嬉しい日のひとつでしょう。ところが大人になるとお誕生日が来るたびに年をとるから、あまり嬉しくないという人がいます。でも、それは少し違うような気がします。お誕生日は年をとるという理由だけでお祝いするものではなく、その日まで生きてこられたことに感謝する。その前に父母を縁としてこの世に生を受けたこと、多くの人々の支えによって生きてきたことに感謝し、お祝いするのだと思います。そしてその恩に報いるべく自分がこれからどう生きるのかを考える日がお誕生日だと思います。

園の職員それぞれのお誕生日も、ささやかながら、そのときに可能な職員でお祝いします。一番時間の都合がつきやすそうなお昼寝の時間に、そのとき可能な職員が集まり、誕生日を迎えた職員にみんなで「おめでとう」を言うだけなのですがみんな結構うれしそうです。一度、若い職員が誕生日の時に、他の職員みんなが集まって怖い顔をして待っていました。そこへ誕生日の職員を連れてきて、みんな真剣な顔で「○○先生!ちょっと話があるんだけど」…沈黙…しばらくして、みんな急に笑顔になって「おたんじょうびおめでとう!!」パチパチパチ(拍手)なんて、やってたこともありました。

「おめでとう」を言ったあとには、必ずといっていいほど「いくつになった」「若いなー」と年の話で盛り上がります。ちょっとしたことで、みんなの心が和むものです。

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