園長ブログ

チャレンジ体験

2012/01/11

今日から、土曜、日曜を除く5日間、中学生6名が園に来ます。京都市教育委員会が実施している「生き方探究・チャレンジ体験」という活動です。これは、中学生が、自ら学び、自ら考える力などの「生きる力」を身につけるとともに、集団や社会の一員としての自己の在り方を見つめ、自らの生き方を見つけられるよう支援するため、生徒の興味・関心に応じた勤労体験・職場体験、ボランティア体験など社会体験活動を推進する目的で行われています。平成12年度から始まった活動で、平成14年度には、京都市立の全ての中学校で実施されています。始まった当初、体験期間はは3日間でしたが、平成18年度から5日間になりました。

当園で活動をする中学生には、当園の保育について伝えています。まず、保育の理念として「みんなのいのちが輝く」つまり、みんながいきいきと過ごせることを大切にしているとです。

そして、子どもたちが、自ら主体的に関わり、育つことができるような環境を整えることが保育であり、決して過剰にやってあげたり、やらせたりするのではないということ、そのためには子どもたちを信じ、心を込め、真心をもって接し、適切な距離感をもって見守ることが大切だということを伝えます。

そうしてこそ、子どもたちが自ら生きてゆく力を身につけて自立できることや、保育者(大人)との関わりよりも、子どもどうしの関わりに重点を置くことで、ぶつかり合ったり、力をあわせたり、意見を調整し合ったりするなかで自律を学ぶことを説明します。とはいっても、それがどういうことなのかはすぐにはわからないと思います。大人がお世話をしたり、大人の言う通りに子どもを動かしたりすることが保育だと思っている子もいるのかもしれません。

 

園児たちは、新しい先生というより、お兄さんお姉さんがたくさん来てくれたと喜んでいます。新しい人に興味を示しコミュニケーションを取ろうとすることは自然なことだとです。しかし、子どもの中にはいつもと違う人が来ると、過剰にその人を独占したくなり、側にくっついてばかりいて離れない子がいます。その背景には、その子が興味を持つことができる環境が園に用意できていなくて遊び込めなかったり、友達との関係をうまく築くことができていなかったりすることがあります。だからこそ、一人ひとりの子どもをよく理解し、その子の興味や友達との関係をしっかり把握して、大人に依存せず、自ら遊ぶことができるような配慮をすることが必要になってくるのです。

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