平成24年は1月9日が成人の日で、各地で成人式が行われたと報道されていました。ハッピーマンデー制度に伴い、平成12年から1月の第2月曜が成人の日になって10年以上になりますが、私はいまだに成人式といえば1月15日というイメージが強いのです。1月15日が成人の日とされたのは、昔は小正月の1月15日に元服式を行っていたからだという説もあります。
総務省統計局によると、平成24年1月1日現在20歳(新成人)の人口は122万人となっています。男女別にみると,男性は62万人,女性は60万人だそうです。この数字は調査を開始した昭和43年以降、最多だった昭和45年の246万人の半数を初めて下回り、最少となっています。また、新成人の総人口に占める割合も2.40%(昭和45年)から0.96%(平成24年)に減少しています。平成になってからでは平成6年の207万人から、平成14・15・16年が152万人と横ばいなのを除いて減少し続けています。(総務省統計局ホームページの「辰(たつ)年生まれ」と「新成人」の人口-平成24年 新年にちなんで- 参照)
現在日本では成人は満20歳なのは民法に規定されているからですが、これは、『礼記』に「二十を弱と曰ひて冠す」(男子は二十歳で冠を付けて成人(元服)した)と記されていることによるとも言われています。世界の国々では成人を16歳から21歳などとしていますが、18歳を成人としている国が圧倒的に多いようです。
成人について考えていたら、「大人ってなんだろうと」思ってしまいました。
子どもは、とても発想が豊かで、大人には思いつかないことを思いついたり、考え出したりしますが、それを整理したり、理論立てたりすることは得意ではありません。反対に大人は、理論的に考えたり分別したり整理したりしますが、子どもの発想力にはなかなか及びません。子どもの豊かな発想をできるだけ失わず、それを整理したり説明したりできるような大人になれるといいと思います。そのためには、子どもには、子どもの発想がどんどん膨らむような環境を用意しておくこと。大人はいつも「遊び心」を忘れないようにすることが大切な気がします。