園の職員一人ひとりと面談する時間を取ることがあります。しばらくできていなかったので、今月は何日かかけて全員と話しをしました。わずか13人の職員ですが、普段それぞれに忙しくしていてゆっくりと話す機会が少ないので、敢えて勤務中に時間を作って面談しています。特にこれといったむずかしいことを話すのでもなく、まして園長がお説教することはなく、職員の近況や、困っていることがないかを聞いたりするだけです。それでもみんないろいろなことを話してくれるので、話し出すと1時間くらいすぐに過ぎてしまいます。勤務中は時間が取りにくいからということで、勤務終了後に長い時間話し込んだ職員もいました。
以前は面談をすると、私が言いたいことをたくさん言ってしまうという構図になりがちだったので、今回はできるだけ聞き役に回り、傾聴することを心がけたつもりですが、それでも話しすぎたかもしれません。
何人かと話をしていくうちに、1人の職員が課題だと思っていることが他の職員も同じように課題だと思っていることに気付きました。みんなの課題が共通してきたのです。これってとても進歩したということなのでは?とちょっと嬉しくなりました。
先ずは職員同士が、心の壁を全て取り払い、お互いに相手の気持ちや意見を受けとめ、認め合えるようになり、遠慮せずに想いを伝えられる関係になれると良いと思います。なぜなら、子どもたちがお互いを認め合い、意見を交わしながら一緒に問題可決できる人に育って欲しいと願うからです。そのためにも、まずは保育者が見本となるべきです。そして、鞍馬山保育園が大切にしている価値を職員みんなで共有し、形にして表してゆければ、こんなに嬉しいことはありません。これからの道のりの方が大変かもしれませんが、きっと大丈夫!と信じ、こつこつと取り組んでゆきます。
そのためにも、先ずは私がみんなの想いをできるだけ丁寧に受けとめ、感情を使うことなく、自分の考えを丁寧に伝えてゆく努力をしようと思います。少しずつ、少しずつ、チームができあがってゆく過程をみんなで楽しみながら、もっと楽しくなってゆけることを信じて。