園長ブログ

びわの花

2011/11/27

園庭の門を入った所にびわの木があります。20年近く前になるでしょうか、私が保育の仕事に関わりはじめた頃、当時一緒に仕事をした保育士がびわの種を植えたものが芽を出して、育っていったのです。当時は園児が20名ほどしか在籍せず、保育士も3〜4名しかいない、とてものんびりした小さな保育園でした。保育園というより、大きな家族のようだったかもしれません。少ない人数でいろいろな仕事をしなくてはならならず、休みも取りにくくて職員はずいぶん大変だったと思います。当時の園児たちはもう成人してそれぞれの道で活躍しています。時の経つのは早いものです。びわの木を見るとそんなことを思い出します。

そのびわの木も今では高さ3メートルくらいになりました。毎年夏にはたくさんの実をつけ、素朴な甘さで子どもたちの味覚を満足させてくれています。先頃、びわに木のまわりにたくさんハチがいるというので見に行くと、スズメバチがたくさん飛び回っています。よく見てみるとびわの木がたくさん花をつけていて、そこにスズメバチや小さな虫がたくさん集まっています。近づいて刺激をしなければ危険もなさそうなので、保育士たちにはハチが集まっているので気をつけるように伝えました。

毎年実が実っているので、この時期に花が咲いているのだと思いますが、実際に花が咲いているのを見たのは初めてでした。今まで気をつけていなくて、見過ごしていたのです。人間の感覚って不思議です。見ようと思うものだけが見えて意識を向けていないと目に入っていても見えていないのです。ハチがたくさん集まってきてくれたおかげで花に気がつきました。この花すべてが実になったら大変な数です。来年の夏はどうなるのでしょう。

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