園長ブログ

ムクノキ 子どもたちも

2011/11/23

組み立て途中の砂場枠

子どもたちを見守っていたムクノキが姿を変え、役割を変えて子どもたちの砂場になったこと、そうなるまでには多くの人が関わってくださったことを紹介してきました。園児の中にも積極的に興味を示して関わってくれた子もいました。保護者に手伝ってもらって本格的に砂場を掘る前日、保育士が試し堀りをしていると、興味を持って集まってきたのは5歳児のRくんとSくん。一緒にやりたくてしょうがない様子。子ども用のスコップを持ってきて掘り始めました。石混じりの土はとても掘りにくく、子ども用のスコップでは歯が立たないとわかると保育士が使っていたスコップを借りてやってみます。私は怪我をしないかと少し心配しながら見ていましたが、保育士はじっと見守るだけで、必要最小限の声がけにとどめています。

みんなで土を掘ります

子どもたちは意外と器用にスコップを使い、たまには足も使って上手に掘ります。最初は二人とも大きなスコップが使いたくて、お互いに貸してほしいと言い合っていましたが、そのうち役割分担ができ、ひとりがスコップを使って石を掘り起こすと、もう一人がうまく取り出していました。大人が何も言わなくても子どもたちはちゃんと考え、話し合ってやっているのですね。Sくんはお母さんがお迎えにいらしてもまだまだやりたそうで、お母さんもしばらく待っていてくださいましたが、興味は尽きないようです。

竹酢液を枠に塗ります

子どもがやりたいことに取り組んでいるときの集中力はものすごいものがあります。それはその子の発達にとって何かしら意味のあることだからなのです。もちろん子どもひとりひとり、そのときどきに興味の対象が異なります。(同じ時もあります)ですから、その子が今興味のあることを選べる環境を用意しておく必要があるのです。それぞれに異なる一人ひとりを大切にしたいからです。

砂場づくり当日、参加予定のなかったSくんとお母さんが来園してくださいました。Sくんのやりたい!をお母さんが大切にしてくださったのです。なんだか嬉しくなりました。

大人がたくさん動いている中で、家族の方々と一緒に参加してくれた子どもたちに保育士はいろいろな仕事を任せていました。子どもたちがいきいきとその仕事に取り組んでいたのはいうまでもありません。

砂が入って完成

 

スクロール