今年も6月頃に保護者のおたのしみかい実行委員を募ると6名の方が手を挙げてくださいました。同時に全ての保護者に今年のお楽しみ会ではどんなことがしたいか意見を募集しました。意見の中には、去年のバーベキューが楽しかったというのもありましたし、流しそうめん、仮装大会、屋台、お店屋さんごっこなど楽しそうなアイデアがいっぱいです。そして、9月の運動会が終わってから第1回の実行委員会をもち、具体的に何をするかを決定しました。その中で昨年のバーベキューで保護者と職員の距離がぐっと近づいたのだから、今年は親子で楽しめることができると良いということで、募集したアイデアのなかでも多かった親子でお店屋さんごっこをすることに決まりました。話し合いの中で「子ども主体」「子どもをまんなかに」というのなら、もっと子どもが楽しめるものにした方が良いという意見が保護者からでてきたことに、園の理念を保護者が自分のこととしてとらえてくださっているのだと思いました。
実際にどんなお店を出すのかは次のように決まりました。それを決める過程でもかなり深い話し合いが行われたので、決定理由とともにどんなお店を出すことにしたのか紹介します。
コイン落としは、1歳児の保護者がうちの子は、物をつかんで何かに入れるのが好きで、そんな遊びをよくしているから、物をつかんで落とすことができるゲームコーナーが良いとおっしゃってくださったのをきっかけに、水を張った水槽に小さな容器を沈めて上からいろいろな物を落として容器のなかに入れるというゲームを行うことになりました。子どもの今の姿からその子に必要なことは何かを考えて環境を整える。私たちが大切にしている、子どもの姿から考えることを保護者が自然に行ってくださっています。
おまつりの屋台をイメージしたストライクアウトやまとあてなどのゲームは、大人も子どもにかえって真剣に楽しめると良い、真剣に楽しんでいる大人の姿を子どもが見るのも良いという理由で大人も参加することに決まりました。実際にやってみるとどうなのかというシミュレーションも行われ、まとあては小さな子には難しいから、まとあての代わりにひも引きを用意することになったようです。
ユニークなものではマッサージ屋さんというのがありました。子どもが家でマッサージをしてくれると結構上手くて気持ちいい。ゆったりした癒し空間があるとよいという保護者の意見から開設されることに。
お昼ご飯は、園で調理員が具だくさんの味噌汁を作り、ごはん屋さんで提供するとう案に落ち着きました。ごはん屋さん担当の子どもたちが、味噌汁を運んだりテーブルを拭いたりするのです。
ステージは、いろいろな得意技を持つ人がそれをステージで発表していただき、皆さんに喜んでいただこうという趣旨です。
1ヶ月半の間に5回以上も集まって、話し合ったり、必要な物を作ったり、シミュレーションしたりと、保護者実行委員の皆様にはお手数、お手間をおかけしているなと思っていました。ある日委員会が終わって会場から出てこられた保護者に「お世話になってありがとうございます。お手数をおかけしてすみませんね。」と声をかけると、「いろんなことがどんどん形になっていって楽しいです!」と答えていただきました。なんだかとってもうれしくなりました。