園長ブログ

鞍馬の火祭り2

2011/10/24

昼間、京都市内では時代祭が、夜は鞍馬で火祭りが行われるというのに、天気予報は雨、時間によっては激しく降るという予報でした。時代祭は早々に順延が決まりましたが、火祭りはよほどのことがない限り雨が降っても行われます。昼間は曇っていて時々薄日がさすまずますの天気だったのですが、午後4時頃に突然大きな雷鳴と共に土砂降りの雨、その後も雨が続きました。この雨で火祭り見物の方も少なくなり、翌日の新聞には8000人とありました。それでも狭い山里にたくさんの人が集まるので、混雑は必至です。火祭り保存会をはじめ関係者の皆様も警察の方々も事故防止に苦慮していらっしゃるようです。

  みんなに手伝ってもらって

     子どもの松明

午後6時「神事ぶれ」とよばれる祭りの始まりを知らせる「神事にまいらっしゃーれ」の声を合図に各家のエジ(かがり火)に火が灯され、子ども用の「トックリ」とよばれる松明を持った子どもたちが鞍馬街道を行き来します。生まれたばかりの小さな赤ちゃんにも松明を作って家族の人がそれを持ち、赤ちゃんをだっこしてその後をついて歩いています。赤ちゃんもちゃんと松明を用意してもらってお祭りに参加しているのです。お父さんや家族の人々と松明を担いで「サイレーやサイリョー」とかけ声をかけながら歩いている園児何人かに出会いました。時間がたつにつれて、徐々に大きな松明も点灯されます。

中学生にもなると、一人前に装束を着けて松明をぎます。松明をかつぐ正装姿は、頭に向こうはちまき、肩から腕にかけて被う船頭籠手をつけ、松明の重さから肩を守る肩当てをつけ、締め込みにさがりという力士のような姿、背中には難を転じるという意味で、南天の小枝を締め込みにはさみ、足には黒足袋と武者草履をはき、脚絆をつけるというものです。小さな子どもは、前垂れとよばれる化粧まわしのようなものをつけ、美しい柄の長襦袢を羽織ります。衣装一つとっても珍しいお祭りです。

    がんばる中学生

     大人の大きな松明

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