平成28年度がはじまり、子どもたちが登園してきました。みんな何だかうれしそうです。自分たちは一つずつ大きくなっていることをちゃんと自覚しています。新年長児は少し緊張気味ながら、3月までとはまるで別人のようでした。最年長だという意識が高まっていたのでしょう。年齢の異なる子どもたちが共に過ごすメリットのひとつとして、年の上の子が年下の子に見られることによって、お手本になろうとする。ということがあります。まさにそんな姿を見せてくれた新年長児たちでした。
3月は卒園の季節です。卒園式ではありのままの子どもたちの姿が、会場の涙を誘い、感動的な式になりました。そうして卒園していった子どもたちですが、式が終わったら登園しないということはありません。お休みする子もいますが、ほとんどの子が卒園式の翌日から、また園に来ます。
しかし、昨日感動的な卒園式を経験し、送り、送られたのに、翌日からそれまでと同じように過ごすのは卒園児達にとっても、在園児達にとっても違和感があるのではないか、と思うのは大人だけでしょうか。卒園児は園児ではないけれども園には来る。年中児にとっては、年長児が卒園して自分たちが年長になるのだという意識が高まる。そんな気持ちを大切にしてあげたいという思いから、卒園児達は主に園から離れた学童保育で使う部屋で過ごします。小学校の春休みが始まるまでは、卒園児だけでのんびりと楽しく過ごしていました。そこに春休みに入った小学生がやってきて、何が起こったのでしょうか。