多種多様な生き物がお互いに関わり合い生きているところ、それはお互いに自分のいのちを全うし、そのことで他のいのちの役に立っている。食物連鎖であったり、互恵関係であったり、思いもよらないところに思いもよらない関係性、つながりがあるのだと思います。そういう関係性が「場」を作ります。その「場」が大切なのではないでしょうか。自然の世界の「場」は、人間の知覚や理解を超えたところにまでひろがっているので、知ること理解する事をこえた感じる世界なのかもしれません。様々ないのちの関わりから生まれる「場」を感じる感覚を大切にしたいと思います。そして、小さないのちに目を向け心を傾けることで知ること、気づくこと、学ぶことはたくさんあると思います。また、その知識や理解が、「場」を感じる手助けになるのだと思います。
うっすらと白くなった庭の木々のところどころに、生まれたばかりの陽の光があたり、美しい色合いを生み出したり、雪の結晶や水滴をキラキラと輝かせたりしています。なにも知らなくても、考えなくても、この小さな世界の美しさに気づくだけでも、心癒やされ、動かされる気がします。
「場」
2016/01/07