園長ブログ

2015/12/16

発表会で、幼児クラスの子どもたちは、クラス(学校でいう学年)ごとに絵本を題材にした劇を行います。普段、保育の中でよく読んで、子どもたちが大好きな絵本というのが必ずあります。子どもたちは絵本を何度も読んでもらって、絵本が好きになるとどんどんその絵本の世界に入ってゆく事ができます。3歳児でも5歳児でもそれぞれの子どもの心に絵本の世界が展開されるようです。子どもたちは絵本の登場人物(動物)になりきって、絵本のお話しをそれぞれのやり方で再現しています。おまつりの場面を再現するのに、みんなでおみこしを作って、園庭でおまつりを始めます。おみこしを担ぐ役であったり、うちわで扇ぐ役であったり、屋台で食べ物を売る役であったり、様々な登場人物をみんながいろいろと経験して思いっきりその絵本の世界を表現して遊びます。そうやって、様々な登場人物になって遊び、その子なりにその登場人物を表現するのです。何度も絵本を読んでもらっていますし、ごっこ遊びを繰り返すので、子どもたちは絵本に書いてあることをよく覚えています。そうやって普段遊んでいることを、発表会では舞台のうえに持って来て皆さんにご覧いただいています。

子どもたちは心に染みこんだもの、取り入れたことを自分なりにアウトプットしようとします。それが表現なのだと思います。心に深く入ったもの、こころのなかで大きな一を占めたものほど、表現しようとする力も大きくなるのだと思います。ただ、子どもの発達によって、表現の仕方が異なってくるのです。

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