園長ブログ

空想の世界 6

2015/12/11

運動会に向けての取り組みを行っている頃、実際に運動会で使う登り棒に子どもたちが慣れることができると良いとの思いから、園庭のムクノキの近くに登り棒が立てられました。運動会の会場で使う登り棒は、普段園庭で使っている固定遊具とは違って、外径40ミリほどの鉄パイプで、少し滑りやすく登りにくいかもしれないので、運動会当日に初めて登るより、あらかじめ使うことができればという先生たちの配慮で立てられたのでした。新しく登場した登り棒を使って子どもたちはよく遊んでいました。

ある日の朝、新たに設置された登り棒のまわりで、子どもたちが騒いでいました。何事かと思って近づいてみると、子どもたちが、「登り棒の上になにかある!」と口々に言います。見上げると、黒い物がたくさんぶら下がっていました。誰かが「あれは小さな魔女の帽子だ!」といいだし、「ホントだ、いっぱいある。たくさんあるからゆりぐみ(年長児)のみんなへの魔女さんからのプレゼントだよ。きっと!魔女さんがくれたんだよ!」と誰かが言い出し「そうだね!きっと!早く欲しいなー!」となりました。

よく見ると、登り棒の上の方にフープがつり下げてあり、そのフープに黒い小さな帽子がたくさんぶら下がっています。雨が降っても大丈夫なように、全体を覆う傘のようにビニールまでかけてあります。それを作ることもかなりの手間だと思いましたし、登り棒の上まで登って取り付けるのも、結構大変なのだろうと思います。先生方の思い入れの深さが伝わってきました。

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