子どもたちの得意なこと、それは何でも遊びにできる事です。大人には想像もできないような事を思いついたり、つながりそうもないことを結びつけたりします。それは、脳内の神経細胞を情報が伝わるときに、伝わり方が一定していないからだといわれています。成長するにつれて情報の伝わり方が、一定になってきて論理的な思考ができるようになってきますが、その分突拍子もない発想が生まれたり、全く関係のなさそうなものに共通点を見いだしたりすることは、少しずつ減ってくるそうです。
柔軟な発想の他にも子どもたちが得意なことがあります。それはファンタジーの世界に遊ぶことです。4歳ごろになると想像力が豊かになってきて、様々なイメージを膨らませ、物語を自分なりにつくったりします。また、暗いところや、お化けなどへの恐れの気持ちも持つようになります。そして、豊かになった想像力を使っていろいろな世界を旅することができるのです。
そんな子どもたちの楽しみを広げ、深めるために先生たちは、いろいろなことを考えています。昨年度は、天狗から手紙が来て天狗との手紙のやりとりを楽しみましたし、行事ごとに、天狗に関わることが取り入れられたりして子どもたちは大いに想像を働かせ、天狗のイメージを膨らませ、友達同士でイメージを共有して楽しんでいました。