収穫したばかりの大根を全て味わいつくした子どもたち。よほどおいしかったのでしょう、大きな大根2本を全部食べてしまいました。まだ足りないようだったので、もう1本足しました。さすがに3本全部は食べませんでしたが、全部で2本半も食べちゃいました。大根を焼いていたのは私ですが、焼くのが追いつかないくらいでした。
一通り食べたら、今度は、先ほどむいた皮を細く切って、炒めてみました。最初は何も味付けせずに炒めるだけ。次にごま油と醤油を少量加えて炒めてみました。畑で皮をかじって辛い思いをした子は、皮と聞いて最初は躊躇していましたが、味のついていないものでも炒めると、甘みが増しておいしいのか、よく食べていました。味をつけたものは少し味が深まり、また違った感じになりました。先生が一所懸命に刻んでくれた皮もあっという間に食べ尽くしてしまいました。
残るは、葉っぱです。葉っぱを刻んでいると、畑で最初に大根をかじって辛い思いをした子が、「おいしい?」といって近寄ってきたので、「食べてみようか?」と刻んだ葉っぱを口に入れると、まさに「葉っぱ」の味です。「葉っぱやなー!!」と2人でしかめっ面になりました。少し塩をふって炒めると、それなりに甘みも出てきます。最後はごま油と醤油で仕上げてみました。ちょっと味が濃くなってしまいましたが、子どもたちは喜んで食べていました。
自分たちで収穫してきた大根のいのちをまるごといただく、大根を五感で感じながらいただく、この大根丸ごと体験は子どもたちの心にどのように入っていったのでしょうか。