子主たちが自分で収穫した大根を生でじっくりと味わい、部分による味の違いをしっかりと確認した後は、少し火を通して味わってみることにしました。保育士の先生が皮を剥いてくれた大根を、子どもたちが交替でいちょう切りにしてゆきます。いちょう切りにした大根をホットプレートで少し焼いて食べてみました。ホットプレートにのる前に子どもたちの口の中に消えていった大根もいくつかありました。
ホットプレートをあまり高温にせず、大根の色が少し透明がかるくらいに焼くと、甘みが増します。かといって焼きすぎると、苦味が強くなってしまいます。焼くのは私の役目だったのですが、子どもたちに「早く!早く!」と催促されて、大忙しでした。
首のところと、まん中と、先では、焼いても味が違うのかな?という誰かの質問で食べ比べてみると、やはり味は異なるようでした。
子どもたちはいろいろなことに疑問を持って、不思議だと思ったら、すぐに尋ねます。この子どもたちの気持ちを最大限大切にして行きたいと思います。
先ずは、いろいろなことに興味を持ち、なぜだろう?どうしてだろう?と思えることSense of Wonder を持つことが必要です。そう思えるきっかけとなるように、いろいろな環境を用意しておく必要があるのです。そして、子どもたちが持った興味や疑問をできる限り自分たちで満たし、解決できるような環境も必要ですね。ですから、大人は安易に答えを教えることはしない方が良いのかもしれません。ところが、大人はすぐに教えたくなってしまうのです。できるだけ自分で答えが見つけられるようなアドバイスやヒントはたくさん挙げると良いのですが、あとはじっくりと待つことなのかもしれません。もちろん、教えてあげることが悪いというのではありません。子どもたちが自分で考え、自分でやってみることができるような機会を増やしてあげたいと思うのです。