すごい人出で混雑していた貴船もみじ灯籠を見学しに行った一番の目的は、鞍馬小学校の児童が校内キャンプのために作った行灯が、貴船の川に展示されているのを見る事でした。貴船神社から少し南に下ったところに、貴船側の流れが浅くゆるやかになっている場所があります。水面から顔を出している石の上に、100個はありそうな行灯や灯籠に混じって、小学生たちが絵を描いて作った行灯も灯されていました。揺らめくロウソクの明かりが、点々とあること自体が美しいですし、一つひとつの行灯の明かりが川の水面をやさしく照らしている感じもステキでした。
このたくさんの行灯を管理してくださっているのは、鳥居茶屋という料理屋さんのご主人です。雨の日以外は毎日100個近い行灯にローソクを灯してくださるのです。ご自身のお仕事もあるなか、毎日のことなので大変だと思います。それでも子どもたちの行灯に火が入り行灯が活躍できること、子どもたちもうれしいこと、そして観光客の皆さんが喜んでくださること。そのために、毎日毎日ローソクに火を灯してくださっています。大変なことだと思いますが、誰かのよろこびのために、自分のできる努力をする。とても貴重なことですね。
ついつい自分のこと、自分のためのことばかりしてしまいがちですが、皆さんのお役に立つことこに力を尽くすことを大切にしたいと思いました。