楽器ゾーンがオープンすると、子どもたちは早速遊んでいました。
実は楽器ゾーンは昨年度のこの時期にも登場していたのです。1年前、最初に楽器ゾーンがオープンしたときには、何種類かの楽器が置かれていただけで、子どもが好きに音を出すことができるようになっていました。オープン当初、子どもたちはとにかく音を出したいという感じで、楽器に触れていたので、かなり賑やかな状態でした。
また、防音や吸音のことも特に考えていなかったので、小太鼓の音などかなり大きく響き渡っていましたし、子どもたちの音の出し方もそれぞれが思い思いなので、正直言ってかなり「うるさい」状態でした。
ところが、何日かすると、それまではバラバラだった太鼓がリズムを刻んだり、鍵盤ハーモニカがメロディーを奏でたりしはじめたのです。「どうしてだろう?」と思って、楽器ゾーンを見に行ってみると、楽器の前の壁には楽譜のようなものが貼ってありました。子どもたちはそれを見て、小太鼓や鈴、カスタネットでリズムをとったり、鍵盤ハーモニカでメロディーを弾いたりしていたのです。