チカラシバの生えているすぐ近くに、黄色い花をたくさんつけた草があります。背の高さは1mくらい、ずいぶん長いあいだ花をつけています。この植物も気になっていて、名前を調べようといろいろと試みてみましたが、どうもよくわかりません。ヒャクニチソウにも似ていますが、ちがうようです。今回はお寺の職員さんにたずねたら、「それは三七草というんです」と教えてくださいました。
中国南部原産の多年草。葉は不揃いなのこぎりの歯のような形で羽状に3~7くらいに分かれているので三七草と呼ばれるのだそうです。9月から10月に花が咲きます。
江戸時代の初めに薬草として輸入され、葉は虫刺されや止血に、根は吐血や強壮薬として用いられたといわれています。
どうやら日光を浴びると、ちょっと嫌な臭いを発するそうだということも教えてくださいました。身近にいろいろな草花が生きているにもかかわらず、意識をしないと見過ごしてしまっています。身近に生きている様々ないのちに心を運び、Sense of Wonderを持って見ると、楽しいことがいっぱいです。
子どもたちは、楽しいことや不思議を見つける天才です。子どもたちと一緒にいろいろなことに興味を持ち、不思議がる事を楽しみたいと思います。