園長ブログ

草木染め教室 7

2015/10/24

草木染め教室で子どもたちが作った作品、銘々に作ったものは、それぞれの個性が出ていたようですし、共同作品はダイナミックに、繊細に、いろいろな要素が入り交じり、なおかつチームワークが発揮されて、グループ毎にタッチの違うものができ上がりました。完成した作品は、そのまま立てかけて水を切り、乾かします。

乾いてくると、全体が白っぽくなってきます。特に、草花の上から流した、原材料が分厚ければ不暑いほど、白くなってしまって、中に入れた草花が見えにくくなってきてしまいます。材料を流しかけたときには、あまり薄過ぎると、草花がはがれてしまうのではないかと不安になって、ついつい厚めにのせてしまいます。

水に溶いた原材料を流しかけるときには、透明な部分は水だけだと思ってしまいがちですが、実はしっかりと紙の繊維が入っているようです。ですから、わざわざ繊維のかたまりで草花を覆わなくても、薄い繊維の層が草花を覆ってくれるのです。それなのに、目に見える形で、覆いたくなるのですね。

目に見えなくても、十分に役割を果たしていることがあります。目に見えなくても、なくてはならないものもあります。目に見えることばかりではなく見えないことやものの役割を信じる事が大切なのかもしれません。いや、目に見えることより、見えないことの方がずっと多いように思いますし、大切なこともたくさんあると思います。目に見えないこと似も思いを馳せ、大切にしてゆきたいと思います。

草木染め教室、毎年ステキな企画をして、子どもたちに学びの機会や楽しみを用意してくださる、多くの方々に感謝です。

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