子どもたちの紙漉体験、草花を置いて、上から紙の原材料をもう一度流せば、作業終了です。あとは乾かすだけ!からっとした秋の日の暑いくらいの日の光に照らされて、子どもたちの作品はどんどん乾いてゆきます。色とりどり、それぞれの作品になるまでもう少し乾燥させる必要があります。
乾ききったらどんなに仕上がるのだろう?そう思うと、ちょっとドキドキします。
乾燥させるために、列べてある子どもたちの作品を見ていると、ほんとうに様々で、子どもたち一人ひとりの個性が感じられます。
一人ひとり違うこと!そのことこそが大切なのに、どうして自分と違うことを否定したり、排除したりしたくなるのでしょう?異質を排除することで安定を得られるということがあるのでしょうか?異質を排除する、否定するということを突き詰めてゆくと、結局、独りぼっちになってしまうのではないでしょうか。一人ひとりは絶対に異なり、同じではないのですから、同じじゃないことを理由に排除していったら、独りぼっちどころではない、自分自身をも否定してしまうことにつながりはしないでしょうか。自分自身だって変化し続けているのですから。
人類は社会を作ることで、生き延びるという生存戦略をとってきたと言われています。みんなが、それぞれの違いを認め合い、お互いを活かし合い、それぞれに役割を果たすことで社会が成り立つのです。
一人ひとりが尊重され、違うことが活かされるといいな。
それぞれに異なり、個性豊かな子どもたちの作品を見ていたら、そんなことを思いました。