紙漉きで、もうひとつ忘れてはならないのが、自然の草花を模様に使うことです。花そのものや花びら、葉っぱや茎を漉き込むこともできます。子どもたちは、近くに咲いている花や、葉っぱなどを摘んできては、流したばかりの紙の上に列べて、模様を作っていました。
自然の草花の色が秋の日の光に照らされて、輝くような美しさを見せています。白い原料の上に列べられた、色とりどりの花びらや葉っぱは、あざやかさが引き立ちます。もちろん、着色した紙をあしらうのもステキですし、白を使わないという選択肢もあるでしょう。
身近な自然の色の美しさ!それを何とかして生活に取り入れたい!そんな願いから染めは生まれたのかもしれません。子どもたちが摘んできた草花の美しさを見ていたら、そんなことを思いました。
思わずとっておきたくなるような美しい色合いの草花を用いて、思い思いの模様を描く子どもたちの姿もとても美しく感じました。