運動会では子どもたちの一所懸命な顔、うれしそうな顔、真剣な顔、時には緊張したり、ちょっと不安げな顔もありましたが、それぞれに運動会を楽しんでいたと思います。
毎年、年長児が鉄棒、とびばこ、のぼり棒の中から2種類を選んで挑戦するというプログラムがあります。年長児たちは「出来るようになりたい!がんばる!」という思いを持って、普段の保育の中で一所懸命に取り組んできたことを「お父さんやお母さんに見てもらう!」「みんなに見てもらう!」という思いをもって披露してくれます。出番を待つ子どもたちは緊張感と意欲が入り交じった複雑な表情をしていますが、ひとりずつ自分の決めた目標に向かってチャレンジする姿は、とても凛々しく、大きく見えます。
みんなが同じように同じことをするのではなく、自分で目標を持って取り組むことが大切だと思います。おなじとびばこでも3段をとぶ子、6段をとぶ子それぞれです。3段をとべるようになりたいと思って練習しているうちに、4段5段ととべるようになることもあります。結果は違っても、決めた目標に向かって努力することは同じです。子どもたちは自分で決めた目標ですから、自らやり遂げようと努力します。運動会前に何度も何度も練習している姿を目にしました。みんなとても意欲的にとりくんでいましたし、「今日はとびばこやらないの?」「やろうよ!」と先生に催促していることもありました。
そんなときに子どもの「やりたい!」ができるようにしてあげることが大切です。子どもたちの「やりたい!」をできるだけかなえてあげる。どうすれば、様々な制約を乗り越えて、それをかなえてあげることができるのかを考えてゆきたいと思います。