車の定期点検を待っている間に、いろいろなことを感じたり考えたりしました。
1時間ほど待って名前が呼ばれたので、行ってみるとサービス担当の方ともうひとりのスタッフの方が、どこか申し訳なさそうに立っていらっしゃいます。何かあったのかなー?と思いながら近づくと、名刺を差し出しながら、「店長代理の○○です。実は・・・」とおっしゃるので、いよいよ何かあったなーと思って聞いていると、どうやら点検の途中で、サービスの方が誤ってガラスに貼ってあった断熱フィルムを傷つけてしまったようです。2人で平謝りに謝ってくださるので、こちらが申し訳ないくらいです。
一度見てくださいとおっしゃるので、見てみると確かに一部がはがれてしまっていました。でも、誰かが怪我をしたわけでもないし、こちらも断熱フィルムが貼ってあることを伝えなかったのもいけなかったので、「そんなに気にしないでください。」と伝えるのですが、何度も何度も謝ってくださいました。
確かに、ちょっと残念ではありますが、あまり嫌な感じがしなかったのは、自分の心に余裕があったからでしょうか、それともとても丁寧に謝ってくださったからでしょうか。心の底から相手のことを思って、話したり行動したりするのと、そうではないのとでは、相手への伝わり方が違う気がします。きっとディーラースタッフの方々は心の底から謝ってくださったのでしょう。その真摯な気持ちが、私の心に届いてきたのだと思います。私の心には不愉快や不満ではなく、爽やかというのかあたたかいというかそんな感じの方が大きかったように思いました。
心を込めることで、一見良くないことも良いことに変えられるのだろうな。そんなことを思いながら、点検と洗車をしてもらって美しくなった車を運転しながら、温かい気持ちで帰ってきました。