他園に見学に行って、他園の良いと思うころを、まるごと真似る。簡単そうですが、実はなかなかできる事ではありません。
「丸ごと真似るなんて、プライドが許さない。」とか、「うちのオリジナリティを出した方が良い。」といって真似をしないのは学ぶ機会を失っているということにつながります。だって、真似をすることは学ぶと言うことです。「まなぶ」は「まねぶ」つまり、「真似をする」と語源は同じだとも言います。変なプライドが邪魔をして、子どもたちにとって良い環境を構築できないのであれば、本末転倒というか、何をしているのかわかりません。何が一番大切なのかを良く見極め、しっかり真似をして学びたいと思います。子どもも、まねをする事で学ぶのですから、大人も怠らないようにしたいものです。
しかし、本当に丸ごと真似るのは、至難の業です。形だけをそっくりにすることは可能ですが、その形になっている意味や、保育者の意図など、様々に込められていて試行錯誤のうえに形になっていることが多いからです。それだけ深いことなのです。そこまで理解して丸ごと真似るのは、難しいのですが、入口として形から入ることもできます。変化を恐れて、手をこまねいていては何も始まりませんね。